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助けて、Appleジーニアス!――MacBook Air故障てん末記(前編)(2/2 ページ)

» 2008年06月26日 11時00分 公開
[Joe Wilcox,eWEEK]
eWEEK
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 次に起きたことこそが、この記事を書いている理由だ。Airの電源を切って入れ直すと、点滅するフォルダとハテナマークが現れた。Macをよく知っている人なら、これが恐ろしいマークだということが分かるだろう。システムをリブートした。何度もリブートしたが、そのたびに死の点滅フォルダが出てきた。妻のコンピュータを使ってAppleのサポートページをチェックして、自分で計画したトラブルシューティングを実行した。LeopardのインストールDVDからブートしてHDDを修復するという方法だ。たぶん故障したセクターがあるか、スタートアップディスクでリセットする必要があるのだろう。サポート文書では、わたしが計画した通りのことが提案されていた。

 だが次にひどいことが起きた。Disk UtilityがHDDを認識しなかったのだ。次にPRAMの中身をクリアした。それで断続的な不具合が直るかもしれなかった。何度も消去を繰り返した。だがDisk UtilityからHDDは見えなかった。それから、やけになって考えられないようなことをしてしまった。Airの底を手のひらでたたいたのだ。HDDのヘッドが動くかもしれないと思って。

 なんとそれが効いた! Airのブートが始まったのだ。しかし、Appleロゴから先へは進まなかった。そこでまたPRAMをクリアしてDisk Utilityを使ったところ、今度はHDDが認識された。OSはそのまま認識されたが、修復はできなかった。HDDに物理的な問題があったためのようだ。単に修復ディスクを処理している間にHDDが認識されなくなっただけだろう。PRAMの消去を繰り返し、その後HDDは認識されたりされなくなったりした。何度やっても修復ディスクはうまくいかなかった。

 これまでコンピュータを使っていて絶望したことはほとんどなかった。最後にHDDでひどい障害が起きたのは、10年ほど前のことだ。バックアップを先延ばしにしていた理由の1つはそこにある。昨日のクラッシュは一番絶望した出来事だった。音楽は外付けHDDに保存していたし、妻のノートPCにバックアップもある。必要な写真はオンラインに置いている。執筆したものはほとんどオンラインのブログにある。だが、電子メールはローカルで使い、保存していた。

 2カ月分以上、実質的には半年分のメールを失ったらしいという事実からは逃げようがなかった。最後にApple Mailフォルダを保存したのは12月で、その後の4カ月はWindows Vistaを使っていた(Microsoft WatchとApple Watchを執筆するために、4カ月おきにAppleとMicrosoftを切り替えているためだ)。4カ月分(12月から3月)のメールはまだOutlookに押し込まれている。それをMacに移す作業をやりたいのであれば、だが。それは嫌だ。

 しかし、データを復旧できる望みはまだあった。Appleジーニアスならできるかもしれない。

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