Palm Preなどの競合デバイスが非常にバッテリーの持ちが悪いことを考えると、iPhoneのバッテリー駆動時間は驚くほど長い。だが、それで十分ではない。iPhoneに載っている機能やユーザーの使い方を考えると、バッテリー駆動時間を延ばすのが大変なのは理解できる。だが、次世代版ではもっとバッテリーの持ちをよくする必要がある。駆動時間を今の2倍にする必要はないが(それができたらすごいが)、25〜50%延びれば今のiPhoneユーザーのほとんどは満足するはずだ。
小さな不満なのだが、今のiPhoneの背面はそれほど使い勝手がいいわけではない。次のモデルは、先に述べたようにアルミの筐体を採用し、さらに背面を平らにするべきだ。ほとんどの人は、iPhoneを習慣的に机の上に置いているだろう。だが今のデザインでは、背面が平らになっている標準的な端末よりも(落下などが)心配だ。大きな問題ではないが、背面が平らであればテーブルに置いたときにより安定する。高価なデバイスであることを考えると、背面をフラットにして安全性を高めることを求める人もいるかもしれない。
iPhoneのいい点の1つは、ユーザーが音楽やポッドキャスト、テレビ番組、映画などのコンテンツをデバイス内に保存できるところだ。唯一の問題は、大量の音楽や動画を持っていると、すべてのコンテンツを保存しきれないということだ。Appleは今後、iPhoneのストレージ容量を増やしていくべきだ。ストレージのコストは速いペースで下がってきているため、手ごろな価格で増量ができるはずだ。Appleよ、申し訳ないが32Gバイトではもう足りないのだ。
テザリングはAppleの問題ではないかもしれないが――AT&TがiPhoneのテザリング対応にぐずぐずしているからだ――第4世代iPhoneではこれはマストな機能だ。企業がまだBlackBerryに固執している理由の1つは、BlackBerryをノートPCのモデムとして使える点にある。テザリングの重要性を過小評価してはいけない。テザリングがあれば、3G接続が使える限り、空港で、あるいは交通渋滞にはまったときにiPhoneを生産的に利用できるということを企業ユーザーは理解するだろう。Appleが今後1年のうちにこの件で何かするとしたら、AT&Tにテザリングに対応するよう圧力をかけるべきだ。
iPhone新モデルが発売されるときには、Appleが最近発表したiPhone OS 4.0が搭載されているはずだ。今のところ誰も同OSを入手していないが、バージョン3.0と比べて大幅に改善されているようだ。同OSの重要なコンポーネントはマルチタスクだ。iPhoneユーザーはついに、アプリをいちいち終了させて切り替えなくても、複数のアプリを同時に実行できるようになる。素晴らしいことだが、この機能は(現行モデルよりも)新しいiPhoneでよりスムーズに動くだろう。消費者は新型iPhoneにさまざまな追加機能を望んでいるかもしれないが、iPhone OS 4.0がなければその魅力は減じてしまう。Appleが新型iPhoneをヒットさせたいなら、フルに機能するiPhone OS 4.0は必須だ。
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