トップ10
» 2006年08月15日 18時02分 UPDATE

Biz.ID Weekly Top10:スギと花粉症と印鑑

ダイヤルバンク印の取材で三菱鉛筆に伺った時、鳥取県智頭町の「智頭杉」を圧縮加工した印鑑を見せてもらった。

[鷹木創,ITmedia]

 ダイヤルバンク印の取材(関連記事)で三菱鉛筆に伺った時、鳥取県智頭町の「智頭杉」を圧縮加工した印鑑を見せてもらった。

 スギの木――と聞くと、筆者も最近悩まされるようになった花粉症がまず一番に思い浮かぶ。季節柄リゾートを連想した人は屋久島の縄文杉なども思い浮かべるかもしれないが、個人的にはあまりよい印象はなかった。「どこもかしこもスギばっかり植林しやがって。おかげでこちとら花粉症だよ」と八つ当たりしたくなるほどだ。

 ウィキペディアによると、スギは「割裂性がよく、薪割りのように割ることによって、角材から板材までを作ることができる。従って、古来より重要な木材として重宝されてきた」とのこと。その一方で、「植林されたスギの用途に困っている自治体も多い」(三菱鉛筆)のだ。

 三菱鉛筆によれば、スギ材は柔らかく加工しやすいのが特徴だが、柔らかすぎて特殊な加工を施さないと印鑑には利用できない。通常、印鑑に用いられるツゲの木は黄褐色で硬い材質だ。印材のほか、将棋の駒にも使われる。ツゲに代わる材料としてスギの柔らかさを克服するために、三菱鉛筆では高圧水蒸気による圧密化加工を施した。

 見せてもらった加工後のスギ材は、加工前と比べて4分の1程度の大きさ。色が褐色に変わっていたのが印象的だった。この圧縮したスギ材から印鑑を削りだすのだが、出来上がった印鑑は、磨き仕上げによる高級感のある光沢とスギの流れるような木目が調和し、なかなかの質感だった。

st_su01.jpg 圧縮前と圧縮後のスギ材
st_su02.jpg 左が加工後のスギ材を用いた印鑑。右が通常のツゲ材による印鑑

 現在は鳥取県の一部で生産しているとのことだが、智頭杉に限らず全国各地に植林されたスギを加工することも可能だという。花粉症に悩まされる筆者としては、ぜひ応援したいプロダクトだ。

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Loading

ピックアップコンテンツ

- PR -

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -