社会人にはつきものの名刺――上手に整理すれば、年賀状の宛名書きもスムースになる。定番商品を活用した「名刺すっきり整理法」をご紹介しよう。
社会人につきものの名刺(昨今は小学生から名刺を作ったりするようだ)。まさか無造作に引き出しに投げ込んではいないと思うが、どう整理しているだろうか。一番初めに買った名刺ホルダーはA4ワイドほどの差し替えができるクリアホルダータイプ。これに五十音順に並べていた。台紙がなくなれば足せるので便利なはずだったが、どこかで「時間軸のほうがはるかに使いやすい。古い名刺を見ることはまずないし、一番使うのは新しい名刺だから」という本を読んで、思い切ってそれまで使っていたホルダーを処分し、キングジムの「カードホルダー・カーズ No.42」に切り替えた(関連記事)。
1ページ3枚、全部で120枚の名刺が入る。同じデザインで240枚もしくは60枚の名刺が入るタイプもあるが、120枚はそのままビジネスバッグにはいるし、何よりかさばらないのがいい。紛失したことはないが、万が一に備えてリスクも少なくという気持ちも込められている。60枚ではすぐに使い切ってしまい管理が大変そうという理由で120枚に落ち着いた。
黒、青、赤、緑、黄色のバリエーションがあり、それぞれ台紙と表紙は同系色である。私はあえて黄色を選択。黒系のものが多い中で、名刺ホルダーは目立った方が紛れ込んでしまわないからだ。黄緑やオレンジがあったらそれもいいと思うが一番恐れているのは、親しんだ色やデザインが変わることだったりする。キングジムには、アイテムをあえて増やさずに、この製品のロングセラーを続けてほしい。
さて使い方だ。名刺を頂いたら、裏面に日付印を押し、どんな目的で会ったのかを赤で記入しておく。できるだけこまめに整理しないと、どんどん記憶が薄れるし面倒になるので、遅くとも翌日にはここまでを終える。何かの事情で名刺を頂けなかったが今後もおつきあいがあると思われる人については、名刺大の紙に記入して、これもホルダーに入れておけばよい。ホルダーの背には通しナンバーをつけておく。
外出の時、使用中の名刺ホルダーをかばんの中へ。出先から連絡をしたり、時には資料を送ったり。「ほとんどは一番新しい名刺ホルダーで足りる」との説を聞いたことがあるが、妙に納得してしまった。サイドインタイプなので名刺がホルダーから抜け落ちることもない。また、長年使ってきて汚れにも強く、ホルダーとしての耐久性もあると感じる。
年の暮れ、年賀状の季節には名刺ホルダーが活躍する。すでに年賀状を頂いたことがあればハガキホルダーを見て書く。しかし、今年知り合った人は、当然のことながらハガキホルダーに年賀状がない。
そこで名刺ホルダーの出番だ。ここに書きながら年賀状を出した人にシールを貼っていく。必要であればほかの色で相手からも来ているかどうかを区別するのもいいだろう。
作業しやすく名刺を見るのにじゃまにならず、色も揃っているニチバンの「マイタックラベル カラーラベル ML-141」がおすすめである。直径5ミリだから余裕で2つ3つ貼ることができる。5色セットで各色390片入っている。2005年の年賀状を出した人には青いシール。2006年も出すのであれば今度は赤。そんな風に、年で色を使い分けていく。
カードホルダー・カーズ No.42は1988年の夏頃から発売し、以来18年間、デザインや仕様は基本的に変更していないとのこと(1998年に一度だけ、表紙色に若干の変更があったようだ)。クリアファイルでも同じことを思うが、同じデザインで揃えておくと、とてもすっきりする。デザインを変えない定番商品は安心感がある。
提供元 | 商品名 | 価格 |
---|---|---|
キングジム | カードホルダー・カーズ No.42 | 525円 |
ニチバン | マイタックラベル カラーラベル ML-141 | 210円 |
ニチバン | マイタックラベル リムカ ML-R8 | 210円 |
プラザスタイル | ダイモ ラベルバディ | 1890円 |
横浜生まれ、東京育ち。コピーライター、フォトエッセイストにして料理研究家。設計技師の父の影響で、小さい頃から製図道具に囲まれる生活だった。そんなDNAからか、筆記用具をはじめとした文房具に詳しい。ブログは「カマタスエコのブログ」。同じく運営するWebサイト「電脳カマタ食堂」は「信毎ホームページ大賞2006」のライフ/情報部門の優秀賞を受賞している
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.