テプラをもっと便利に――4ミリテープとハーフカッターで「美的極楽管理」カマタ式「極楽文具」

CDケースのような細かい部分にも使えるテプラの4ミリ幅テープ。ところが、細かすぎてはがしにくい問題も発生したのである――。

» 2007年02月06日 12時53分 公開
[カマタスエコ,ITmedia]

 「テプラでコンセントの“神経衰弱”を解消」の続きである。久しぶりに購入した「テプラPRO SR220」。買ったときに、いつのまにか4ミリや6ミリといった細い幅のテープが販売されていることを知った。この細さがあるなら、CDケースの背のような細い部分にも貼れる。用途が一気に広がると思い、すぐに4ミリテープを購入した。色は透明に黒文字、白に黒文字である。

貼り先のデザインを崩さない4ミリテープ

 透明に黒文字のテープは、下地の模様や色を活かして貼ることができる。つまり、全体のデザインを損なわずに文字だけを強調できるのだ。ファイルの背表紙やビンなど、いろいろなところに使ってみた。今までデザインが崩れるからとシールを貼るのを避けてきたものにまで、一気にテプラで処理ができそうだ。4ミリテープならではのほどよい存在感――のおかげである。

4ミリ幅。透明ラベルに黒文字、白ラベルに黒文字
ファイルの背表紙に貼った透明ラベルに黒文字。ファイルについていた背表紙のデザインを、そのまま活かせる

 だが、問題もあった。細いためにテープの裏紙がはがしにくいのだ。ハイスペックモデルなら印刷面に切れ込み(スリット)を入れて裏紙をはがしやすくする「ハーフカット機能」が付いてくるが、残念ながらエントリーモデルのSR220では搭載していない。今まで12ミリと18ミリを中心に使ってきたので必要だとも感じていなかった機能だが、4ミリ幅はちょっと勝手が違った。無理にはがそうとすると角が折れたり、あるいはようやくはがれたときには、よれてシワシワになってしまい、そのまま使うのをためらうこともしばしばだった。

ヨドバシカメラでようやく見つけた「ハーフカッター」

 そこで、テプラのWebサイトを探してみた。そのものずばり「ハーフカッター」が発売されている。ハサミのような形状をしていて、テープの印刷面にスリットを入れてはがしやすくできるのだ。これは便利そうである。

ようやく見つけたハーフカッター。形状はほとんどハサミ

 さっそく手に入れようと、都内の大きな文房具店をいくつか回ってみた。角を丸く仕上げる「トリマー」を置いてある店は何軒もあったが、いずれも「ハーフカッターは取り寄せだ」と言われる。そもそもハーフカッターの存在自体もよく知られてないようだ。入手は絶望かと思いながら、最後に秋葉原に回ったところ、意外にも(!?)「ヨドバシカメラ」でようやく手に入れることができた。

 早速使ってみる。ハーフカッターは、ハサミのような形状をしており、ちょうど刃にあたる部分にテープを通す穴が開いている。テープの印刷面を上にしてをスリットを入れたい位置まで差し込み、刃の脇に付いたテーブルのガイドに合わせる。セットしたら、音がするまでレバーを押し下げると、テープの印刷面にスリットが入る仕組だ。

 なお、刃の脇にあるガイド部分から覗いても、レバーを押し下げない限りは刃の部分は見えない。刃に指が直接触れない工夫である。

横から見たところ。コピー用紙が7枚程度の高さの長方形の穴があいていて、ここにテープを通す。上に少し刃が見えている
レバーを下げてみた。下の刃が上に近づいていくような感じだ

 今まで苦労していたテープの裏紙をはがしていたのがウソのようだ。テープの裏(粘着面)にほとんど触れることなく作業が進む。特に透明ラベルを白いものに貼る場合は、指紋や汚れがはっきりとわかってしまうので、ハーフカッターを使うほうがいい。とにかく4ミリテープのためと思って購入したが、24ミリまでの幅に対応しており、実際12ミリや18ミリも楽々はがせるようになった。

 ハサミのような単純な構造だが、これに代わるものがない。テプラをよく使い、しかもお使いの機種にハーフカッターの機能がないのであれば、迷わずお勧めする。一度使うと手放せないほど便利なものだが、扱う店が少ないのは残念。取り寄せるだけの価値がある一品――といえるだろう。

わかりやすいように12ミリ幅のものをセットした。好きな位置でセットして握るだけ
表面に切れ目が入り、簡単にはがれる

文具 価格 メーカー
テプラ ハーフカッター RH24 1995円 キングジム
テプラ PROカートリッジ 4ミリ 白ラベル黒文字/透明ラベル黒文字 1050円

筆者プロフィール カマタスエコ

 横浜生まれ、東京育ち。コピーライター、フォトエッセイストにして料理研究家。設計技師の父の影響で、小さい頃から製図道具に囲まれる生活だった。そんなDNAからか、筆記用具をはじめとした文房具に詳しい。ブログは「カマタスエコのブログ」。同じく運営するWebサイト「電脳カマタ食堂」は「信毎ホームページ大賞2006」のライフ/情報部門の優秀賞を受賞している


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