ScrapBookをもっと活用するBiz.ID Weekly Top10

見たページを自動的にローカルに保存してくれる──という拡張が可能なScrapBook。それだけでなく、正統派のページダウンロード機能を多数搭載している。

» 2007年07月24日 22時02分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 先週のアクセスランキングトップとなったのは、「見たWebページをすべて保存する」記事。ここで紹介した「ScrapBook」というFirefoxの拡張機能は本当に秀逸だ。

 見ているWebページをローカルに保存できるほか、記事でも紹介した閲覧したWebページの自動保存はもちろん、URLの一括取り込みも可能。これは複数のURLを指定すると、そのURLのページをまとめて保存するという機能だ。

 この機能の一部として、「URL検出ツール」なるものが搭載されている。これは、

  • ページ内のすべてのリンク
  • 選択範囲内のすべてのリンク
  • 現在のウィンドウに開かれたすべてのタブ
  • 指定したフォルダ以下のローカルHTML
  • ブックマーク(bookmarks.html)
  • WeBox(default.html)(Webページ保存アプリケーションWeBoXの保存URLを読み込んで再保存)

 の中から選択して、URLのリストを作成するという機能だ。これをうまく利用すると、このページに含まれるリンク先URLの一覧などが非常に簡単に作成できる。

このページのリンク一覧は、コピーしたりペーストしたりもできる

 また、インストールするとブラウザの下部にアイコンが表示される。ここをクリックすると現れる「取り込み前編集モード」が便利。

 あるページを印刷するときに、Webページのこの部分は邪魔、いらない──と思ったことがあるだろう。ScrapBookの「取り込み前編集モード」を起動し、「DOMイレーサー」を押す。そしてWebページのいらない部分をクリックすれば、ページからその部分を削除することができるのだ。DOMイレーサーはBookmarkletなどにもあるが、ScrapBookが優れているのはアンドゥが可能なこと。消しすぎてしまったら1つ前に戻ることができる。

一部のパーツをDOMイレーサーで削除してみた

 使っている人でも気づかないかもしれないが、懐かしのWebページダウンローダー同様、リンクをたどったページの保存も可能だ。これは「ページの詳細な取り込み」を使い、「掘り下げ取り込み」の数字を変更すればいい。「1」なら現在のページからリンクされている先まで保存するし、「2」なら現在のページからリンクされているページからリンクされているページまで取り込む。

 このペースで取り込むと、あっという間に膨大なページをダウンロードすることになるので、フィルタも用意されている。「ドメインで制限」を選べば別ドメインのページへのリンクは無視するし──といった具合だ。

掘り下げは3よりも深くすることもできる。リンク先がHTMLではなく動画やムービーだった場合もダウンロード設定可能
掘り下げてページを取り込んだ。保存先のページにリンクされている場合、リンクの頭にアイコンが付いて、ローカルにリンクされていることが分かる
掘り下げて取り込むと、自動的にサイトマップも作成してくれる

 下手なアプリケーションよりも、よほど機能が詰まったスルメのような高機能拡張機能なのである。

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