読者のながら──読書から恋愛まで、そしてNagarayattalogy宣言へ樋口健夫の「笑うアイデア、動かす発想」(1/2 ページ)

時間を有効に使えるだけではなく、引いては人生にまで大きな影響を与える「ながら学」。今回は読者の「ながら」をご紹介しよう。ヒートアップした筆者は「Nagarayattalogy宣言」──国際ながら学の研究を訴える。

» 2007年08月02日 19時57分 公開
[樋口健夫,ITmedia]

 時間を有効に使えるだけではなく、引いては人生にまで大きな影響を与える「ながら学」。入門編中級編上級編筆者の人生編と続けてきた。今回は読者からいただいた「ながら」のアイデアをご紹介しよう。「これは」と感じた「ながら」を送ってきてくれた読者には、2008年版「ポケット・アイデアマラソン手帳」をプレゼントする。

ながら読書

 ほかの人と一緒でない時は大体「本を読みながら」です。本を読みながら歩くと人とぶつかりそうですが、本を持つ手を歩く時の視線の高さにし、視界の下半分にページが入るようにします。目線だけ本を追うのがポイントです。本は左手だけで親指と小指を手前にして挟んで持ち、親指だけでページをめくります。ビジネス書が多いですが、慣れると分厚い哲学書やマンガ雑誌などでも片手で読めます。

 右手はフリーになりますのでコーヒーを飲んだり、食事もできます。歩きながらであれば、周囲の人に迷惑をかけないようにする必要がありますが。法的に禁止されている地区もありますが煙草も吸えます。右手の人差し指と中指で煙草をはさみ、他の指で缶コーヒーを持ってなど。全部同時にもできます。


樋口 この人はながらの動作が、すっかり身に染み込んでいるようですね。感服。2008年版「ポケット・アイデアマラソン手帳」をプレゼントします。

編集部 読書しながら食事して本を汚したこともあります……。でも右手と左手の役割を分離させれば、本を汚すことも防げそう。ちなみに歩きながら読むときは、階段は避けたほうがいいかもしれません。読みながら階段から落ちるのではシャレになりませんから。

 以前、歩きながら読むという実験をしました。本の周囲の景色が流れることで、目を動かすスピードが上がるのではないかと思ったのです。英語ならカニ歩き。斜め読みならエスカレーターで、などなど。その時のようすはブログに書きました。歩きながら本を読むカニ歩き読書続・歩き読みの実験日本語の横書き──以上の4部作です。


樋口 この人はながらの達人です。感服。2008年版「ポケット・アイデアマラソン手帳」をプレゼントします。

編集部 「歩きながら読書」も奥が深いです。確かに周りの風景の流れに影響を受けてしまうかもしれません。でもカニ歩きはちょっと恥ずかしいかも……。

 シミュレーションゲーム(コンピューターフェイズがある程度あるもの)をしながら読書をします。この待ち時間は1回につき数分あるため数時間続けると雑誌1冊くらいは軽く読み終えてしまいます。


樋口 なるほどなるほど。コンピュータとうまく協調できているようですね。

編集部 待ち時間って長いほどイライラしますが、読書するのはよさそう。むしろ、読書のほうに熱中してしまったりして。そう言えば以前、セガサターン版「アドバンスド大戦略」の待ち時間に受験勉強したような。

お風呂に入りながら……

 半身浴をしながら食事をとる/日記を書く/持ち込んだ携帯電話でメールしたりmixiにログイン/読書/新聞読み/水中ストレッチ、夜眠りながら高周波出力マシンで脂肪燃焼促進、英会話のCDを聞きながら部屋の掃除、テレビを見ながらメモを取り、さらにインターネットで検索、電話しながら回転椅子の高さを変えたり回ったりする。トイレで歯磨き、起床時に体温を測りながら枕元の自己啓発質問リストで自問自答、ウォーキングや自転車こぎ(エアロバイク含む)をしながら英語の歌を歌う、部屋を片しながら対象物の記念撮影と室内の撮影(携帯電話で)、電車で移動しながら揺れを利用してバランストレーニングなど


樋口 この人は、普通の人の2倍の時間を持って生きています。2008年版「ポケット・アイデアマラソン手帳」をプレゼントします。

編集部 半身浴は上半身が自由なので「ながら」するにはぴったりですね。逆に何もしないで半身浴ってツラいかも(苦笑)。

 お風呂に入りながら、防水スピーカーの中に入れたMP3プレーヤーで日本経済新聞のポッドキャストを聞く。


樋口 いい。これは実践的だ。

編集部 ぜひITmediaのポッドキャストも聞いてください。

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