グループウェア「サイボウズ」にAjax導入した新版、携帯連携も強化

サイボウズは11月28日、中小規模向けWebグループウェア「サイボウズ Office」シリーズの最新版「サイボウズ Office 7」を発売した。Ajaxを使い、ユーザーインタフェースを改善したほか、携帯電話との連携機能も強化した。

» 2007年11月28日 20時42分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 サイボウズは11月28日、中小規模向けWebグループウェア「サイボウズ Office」シリーズの最新版「サイボウズ Office 7」を発売した。基本セットの価格は8万3790円(10ユーザー版)から。60日間無料で利用できる体験版も用意した。なお、「サイボウズ Office 年間継続サービス」契約期間中のユーザーは、現行製品の「Office 6」から無償でバージョンアップが可能。バージョンアップ時のデータコンバータは不要だという。

 「サイボウズ Office」シリーズは、サーバにインストールしWebブラウザから利用できるグループウェア。最新版の「Office 7」では、専任のシステム管理者だけでなく、本業の合間にシステム管理を行う兼任の管理者でも手軽に扱えるよう「使いやすさ」を重視し、「かんたん」「安心」をテーマに機能を強化したという。

 まず、表示を高速化するためにスケジューラー機能でAjaxを導入した。「アメコミ」や「ノスタルジー」など、7種類のデザインも用意し、好みに応じて選択できる。オプションの「サービスライセンス」(初年度無料、次年度以降10ユーザー2万6040円〜)の契約者には、季節にあったデザインなどを定期的に提供する予定だ。

 また、サービスライセンス契約者は、個人情報を含む機密情報を安全に管理することが可能な「ログ・アクセス権管理」をはじめ、指定した時間にデータを自動的にバックアップする機能や、指定した時間にデータを自動的に最適化する機能なども利用できる。問題発生時にサイボウズに電話で直接問い合わせることも可能だ。「万が一の時にも、安心してシステムを運用できる」(サイボウズ)という。

 別途オプションの「Office 7 ケータイ」(10ユーザー4万1790円〜)を契約すれば、携帯電話との連携機能を強化できる。今まで携帯電話では、メッセージをやり取りする「社内メール」や、稟議などを回す「ワークフロー」などの閲覧・確認のみが可能だったが、新製品ではメッセージの作成や申請も可能になる。さらに、ASP型簡易VPN「サイボウズリモートサービス」と連携することで、ファイアウォールなどの設定を変更することなく、社外から社内のグループウェアへ安全にアクセスできるという。

スケジューラーにAjaxを導入
携帯電話との連携も強化した

 対応するサーバOSは、Windowsでは企業向けWindows Vistaのほか、Windows Server 2003やWindows XP/2000など。IIS 5〜7、Apach 2などのWebサーバをサポートする。また、Red HatやMIRACLE LINUXなどのサーバOSにも対応する。クライアント側のWebブラウザはInternet Explorer 6.0/7.0、Firefox 1.5/2.0が利用できる。

 このほか、サイボウズ製品と合わせて使えるクライアント用ソフトウェアなどを配布するWebサイト「CybozuTools!」をオープン。社外の取引先と業務連絡やファイルをやり取りできる企業間グループウェア「AltSpace」の提供も開始した。Firefox向けには、グループウェア上にAltSpaceの更新情報を表示する機能拡張を提供している。

CybozuTools!
AltSpace

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