第1回 まずは税金ってナニ?パソコン好きが青色申告を体験してみると?(4/5 ページ)

» 2008年02月05日 12時30分 公開
[奥川浩彦,ITmedia]

所得税──330万円を超えると全額が税率20%なわけではない

 所得税は課税所得によって税率が異なってくる。

課税所得 税率 控除額
〜195万円以下 5% 0円
195万円〜330万円以下 10% 9万7500円
330万円〜695万円以下 20% 42万7500円
695万円〜900万円以下 23% 63万6000円
900万円〜1800万円以下 33% 153万6000円
1800万円〜 40% 279万6000円

 表を見ると勘違いしやすいが、195万円の人は5%で200万円の人は10%になるわけではない。200万円の人は195万円の5%=9万7500円と、超えた5万円の10%=5000円を足した10万2500円が所得税となる。

 計算の方法は、式にすると

  • 課税所得×税率−控除額

 となり、課税所得が200万円の場合

  • 200万円×0.1−9万7500円=10万2500円

 先ほどの410万円の場合は

  • 410万円×0.2−42万7500円=39万2500円

 となる。

住民税──全国一律、10%

 住民税は課税所得に関係なく一律10%だ。正確には均等割の4000円が加算され、調整で少し減額される。所得税と比べて控除額が減るので、課税所得が426万5000円の場合は

  • 426万5000×0.1=42万6500円

 となる。住民税は居住地による差はなく全国一律となっている。


事業税

 事業税は職種により税率が3〜5%と異なるが、多くの職種は5%となっている。事業税は課税所得ではなく、各種控除を引く前の所得に対して掛けられる。

  • (所得−290万円)×5%

 先ほどの所得600万円の場合、下記のようになる。

  • (600万円−290万円)×5%=15万5千円

消費税8%時代の確定申告

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