第1回 まずは税金ってナニ?パソコン好きが青色申告を体験してみると?(5/5 ページ)

» 2008年02月05日 12時30分 公開
[奥川浩彦,ITmedia]
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独立して分かる、「半分税金で持っていかれる」感覚

 さて、こうした計算を行ってみると、所得税、住民税、事業税の合計は、

  • 39万2500円+42万6500円+15万5000円=97万4千円

 となり、その額を見てへこむのである。筆者には心配する必要はないが、もし課税所得が数千万円になると所得税は40%弱となり、住民税10%、事業税5%を足すと、「半分税金で持って行かれる」と言いたくなるであろう。ちなみにサラリーマンの場合も課税所得に対する所得税、住民税の計算方法は同じだ。

国民健康保険税

 これも独立してから知ったことだが、国民健康保険も税なのである。住民税は住居地により税額が異なることはないが、国民健康保険はかなりの差がある。計算式も自治体により異なる。筆者の住む名古屋市の場合は、

  • 医療分 4万3381円×被保険者数 + 住民税×1.07
  • 介護分 1万1980×介護第2号被保険者数 + 住民税×0.24
     2007年(平成19年)度の国民健康保険料

 自治体によって固定資産税も算入項目に入っていたり、住民税ではなく所得から計算したりする場合もある。いずれにせよ、事業の売上や経費により国民健康保険料も上下する。


 以上が税金の概要だ。詳細は専門の書籍やインターネットで調べていただければと思う。次回は皆さんも興味がある(!?)節税について考えてみたい。

 →第2回 儲けたら節税

消費税8%時代の確定申告

筆者:奥川浩彦

 大手計測器メーカーから大手PC周辺機器メーカー広報などを経て、2001年の春にPCグッズを扱う「イーレッツ」を起業。2006年に広報代理業を営むiPR代表として独立。


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