努力に見合う成果を上げ続けるためには?【問題編】シゴトハック研究所

あなたは「あちら側」? それとも「こちら側」? 自分の中だけであっても、数値目標などをうまく立てることで、効率を上げることができます。そのヒントとは?

» 2008年02月28日 18時54分 公開
[大橋悦夫,ITmedia]
    マンガ:ふじたきりん

 マサヨシ課長より「正解にたどり着く」のではなく「正解に近づくことに注力すべし」というアドバイスを受けたヒロシ主任(2月22日の記事参照)ですが、1つ気になる言葉がある様子。

ヒロシ主任 確かに今までは「正解」とか「ゴール」を意識しすぎていたなぁ、とあらためて思いましたね。

マサヨシ課長 まぁ、ありがちなことだからな。

ヒロシ主任 ところでですね、先日課長がおっしゃった「ダム」の例えが気になってるんです。

マサヨシ課長 ダム?

ヒロシ主任 えぇ、確か「ダムというのは貯めるだけでなく、必要なときに水門を開いて貯めたパワーを一気に解放する仕組みでもある」っておっしゃってましたよね。

マサヨシ課長 おお、そうだったな。

ヒロシ主任 もちろん、水の話ではないですよね?

タカフミ君 水みたいに貯められて、必要な時にドッと使えるような……。

ヒロシ主任 やる気ですか?

マサヨシ課長 ウム、近いな。だが違う。

タカフミ君 ストレス?

カホコさん ストレスをためて一気に爆発ですか? そういうことは私のいないときにお願いします。

マサヨシ課長 いやいや、もっとポジティブに考えてみよう。そもそも目的は何だったかな?

ヒロシ主任 えーと、スキルアップでしたね。だから目的は業務を効率よくこなすため。

タカフミ君 でも、「今やっている業務をもっと効率よくこなす」だけだと目的としては漠然としてますよね。もう少し具体的にしないと、効率が上がったのかどうかがよく分からないですね。

ヒロシ主任 やっぱり数値目標を立てたり、レビューしたりとかですか? そういうのは面倒だなぁ……。

マサヨシ課長 面倒に感じるということは、ヒロシ主任はまだ「こちら側」にいるということだな。

ヒロシ主任 「こちら側」ですか? ということは「あちら側」というのがあるんですか?

タカフミ君 えー、なんでもいいから僕も「あちら側」に連れて行ってください!

マサヨシ課長 ウム、実はダムというのはまさに「こちら側」と「あちら側」の境界に位置するものだ。詳しく説明しよう。

筆者:大橋悦夫

1974年、東京生まれ。ブログ「シゴタノ!仕事を楽しくする研究日誌」主宰。学生時代よりビジネス書を読みあさり、システム手帳の使い方やスケジュール管理の方法、情報整理のノウハウなどの仕事術を実践を通して研究。その後、ソフトウェアエンジニア、テクニカルライター、専門学校講師などを経て、現在は仕事のスピードアップ・効率アップのためのセミナーや研修を手がける。デジタリハリウッド講師。著書に『「手帳ブログ」のススメ』(翔泳社)『スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術』『チームハックス 仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術』『そろそろ本気で継続力をモノにする!』、近著に『Life Hacks PRESS vol.2』『LIVE HACKS! 今を大切にして成果を5倍にする「時間畑の法則」』がある。


関連キーワード

目標 | シゴトハック | スキル | コツ


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ