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» 2008年03月19日 14時00分 UPDATE

今さら聞けないマネジメント&コーチングの基本:第2回 プレイヤーとマネージャーの違い (1/5)

去年までプレイヤーだったが今年からマネージャーになった。そんな人は、自分の役割の違いをどうとらえたらいいでしょう? 改めて、プレイヤーとマネージャーの違いを理解します。

[平本相武(構成:房野麻子),ITmedia]

 今回は、プレイヤーとマネージャーの違いを考えてみます。

 結果を出せるプレイヤーとは、どんな人でしょうか。結果を出せるプレイヤーは、知識、経験、スキル、情報をどんどん蓄え勉強していきます。そして「自分の中に答えがある」という確信を持っています。つまり、3年前の自分より、「仕事の仕方はこれで間違いない」とか「お客さんはこっちを求めている」ということに確信が持てるようになります。「これはできる」というような確信がどんどん増えてくるわけです。また知識や経験に加え、ソフトな説得スキルが必要です。お客さんや上司、部下に対して、「そうだ(Yes)」と言わせる説得スキルが必要です。

結果を出せるプレイヤー:自分が成果を出す人(ビジネスパーソン、技術者・専門家、講師、コンサルタント)

  • 自分の知識・経験・スキル・情報+ソフトな説得スキル(自分の意見にYesを言わせるスキル)
  • 答えは「自分」の中にあるという確信

 では、結果を出せるマネージャーとは、どんな人でしょうか。結果を出せるマネージャーは、ある意味で、結果を出せるプレイヤーとは正反対です。マネージャーは、自分の知識、能力、経験に確信を持つというよりは、部下の知識、経験、能力、スキルに興味を持ってほしい。「この人にはどんな知識、経験、スキルがあって、この人は何を求めていて、その求めていることを会社の業績にどんなふうにして生かせるだろうか」と好奇心を持ってほしいのです。

 プレイヤーが「自分は正しい」という確信を持つのに対して、マネージャーは「この人は正しい」という確信を持ってほしいですね。「まだヘンな企画書を書いたりするけれど、この人の持ち味はきっとあって、これが何かに生かせるに違いない。どうやって生かせるんだろう。答えはこの人の中にある」という確信を持ってほしい。つまり、結果を出せるマネージャーになるためには、相手を説得するスキルの代わりに、相手から引き出すスキルが必要になります。

結果を出せるマネージャー:プレイヤーたちを管理する人(コーチ、相手が成果を出すのを促進する人)

  • 相手の「どうなりたい?/何ができる?」に好奇心+引き出すスキル(相手がまだ気づいていないことを引き出すスキル)
  • 答えは「相手の中」にあるという確信

 このように、結果を出せるプレイヤーと結果を出せるマネージャーは、ある意味、正反対です。ですから、仕事のできる上司ほど部下が育たないことがあります。できる上司ほど、自分のやり方に自信があり、自分に確信がある分、部下は育たないわけです。

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