傘の進化を実感してみるBiz.ID Weekly Top10

雨の多いこの季節、日々傘を持って通勤している筆者。電車の中で観察していても、傘の形ってどれもあまり変わらないようだ。もっと“21世紀的”な傘はないのか、「傘の進化」を実感させてくれるような傘はないのか――。

» 2008年06月18日 17時43分 公開
[杉本吏,ITmedia]

 先週のBiz.IDアクセスランキング1位に輝いたのは、旅先でのシーン別防犯対策についての記事。記事タイトルにもあるように、「用心し過ぎるくらいでちょうどいい」というのが実際のところなのだろう。

 7位には約1カ月前の記事「電車に乗っても傘を持たずに済む方法」が再びランクイン。雨の多いこの季節、筆者も毎日傘を持って通勤している。傘を持って満員電車に乗ると、本を読もうにも片手しか使えないし、傘が濡れていれば自分にも周囲の人にも水滴を付けてしまう。朝からびしょ濡れになったスーツで仕事することを考えただけで、気持ちもガクっと沈むというものだ。

 そもそも、筆者は雨除けとしての「傘」の現状に若干の疑問を抱いている。「上から降ってくる雨を、手で持った傘で防ぐ」――なんという単純な構造。Wikipedia「傘」の項目によれば、現在の構造の洋傘が開発されたのは18世紀であるようだ。その後、確かに、折りたたみタイプが登場し、ワンタッチで開くようになり、年々小型軽量化していることは分かるのだが、根本的な構造は変わっていない。

 もっと“21世紀的”な傘はないのか、「傘の進化」を実感させてくれるような傘はないのか――と電車内でスーツを濡らしつつ考えていた先日、ついに面白い傘を発見した。「時速100キロの風にも耐えられる」という触れ込みの、オランダ発「SENZ Umbrellas Original」だ。

前後が非対称にデザインされている「SENZ UMbrellas Original」。写真はSEMPRE AOYAMAにて撮影

 一部が大きく張り出した独創的なデザインは空気力学に基づいてデザインされており、台風などの強風時の使用にも耐えられるという。すでにヨーロッパではかなりの話題となっているらしく、Youtubeには強風の中で使用してみた実験動画などもアップされている。国内ではマークスインターナショナルが販売しており、同社サイトでの価格は9975円だ。

 差して歩けばかなりの注目を浴びることは間違いなさそうなので、使うには多少勇気がいると思うが、普段当たり前と思っていたモノに新しい形が登場したことがウレシイ。国内のメーカーからも、こういう愉快な製品だけでなく、「傘そのものの進化」を実感させてくれるような製品が出てくれば良いなぁ、となんとなく考える筆者であった。

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