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» 2008年06月25日 14時36分 公開

「アノト・マクセルはもっとマーケット志向に」AnotoのノーリングCEOが来日

デジタルペン「アノトペン」の国内体制が変わる。7月1日に設立する新会社アノト・マクセルだ。スウェーデンのAnoto Group ABのアンダース・ノーリングCEOが来日し、新会社について語った。

[鷹木創,ITmedia]
来日したノーリングCEO

 「これまでのアノト日本は技術志向の会社だった。7月1日に設立するアノト・マクセルではもっとマーケット志向に変わっていきたい」。6月24日、スウェーデンのAnoto Group ABのアンダース・ノーリングCEOが来日し、新会社について語った。

 Anoto Group ABは、2004年にデジタルペン「アノトペン」を開発。以後、日本ではAnoto Group ABの日本支社であるアノト日本がアノトペンのライセンスを提供し、日立マクセルが代理店経由で販売していた。7月1日に設立するアノト・マクセル(資本金4000万円)は、Anoto Group ABが80.1%を、日立マクセルが19.9%を出資する合弁会社。アノトペンのライセンス事業と販売事業を一本化することで、経営資源の集中と顧客対応のスピードアップなどを図る。

 エンドユーザーへの販売は、これまで通りパートナーとなる販売代理店が行う。ただし、以前はアノト側で何らかの対応が必要な時に、顧客は代理店を通じて日立マクセル経由でアノト日本に連絡していた。アノト・マクセル設立後は、こうしたアフターサービスの窓口も一本化できるという。

 来日したノーリングCEOは、開発・生産だけでなく販売・アフターサービスの一部も担うことを強調。「技術開発だけでなく、マーケットに対してのサポートも迅速になる」。新会社の代表取締役に就任するアノト日本の山中照雄代表取締役は、「価格を含むビジネスモデルをシンプルに。アプリ開発を簡単にするプラットフォームを提供する」という。

 会場では、ノーリングCEOがアノトペンでプレゼンテーションを行った。アノトペンを使って、PowerPointを操作していたのだが、こうしたペンプレゼンター製品のようなコンシューマ向け製品にも積極的な姿勢を見せた。

 山中代表取締役はアノトブランドについて「これまであまり積極的に認知を図っていなかった。ブランド認知はパートナーにお任せしていた部分がある」という。新会社では、ブランド力の強化を図り、各種プロモーションの企画も積極的に行っていく方針。また、2003年に設立したアノトコンソーシアムを通じて、教育や金融、医療、官公庁などへデジタルペンの普及促進を図る。

 アノトペンは、専用用紙に印刷されたドットをペン先で読み取ることで、紙に書いた内容をPCなどに転送できるデジタルペン。これまでも金融、医療、官公庁向けなどに販売していた。Anoto Group ABの2007年の売り上げは全世界で28億円だった。

 ノーリングCEOは、「5年後のAnotoはどうなっているか。デジタルペンを使ったデータの送受信に関するスタンダードソリューションを提供したい」と抱負を語った。

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