アナログメモを使いこなすためのポイント【チュートリアル編】シゴトハッカーズ(2/2 ページ)

» 2008年07月25日 17時45分 公開
[大橋悦夫、佐々木正悟,ITmedia]
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2.MVPenを使ったメモ

 MVPenはデジタルペンです(購入)。しかし、ペンとしての使い方はごく普通の使い方でOKです。紙を選ぶこともありません。ここで、メモを取ってからPCに取り込み、必要に応じて活用する一通りの流れをご紹介します。

1.ユニットを設置してメモを取る

 まずは、メモ用紙の上部にユニットを設置します。このユニットでペンの動作を認識し、それによって筆跡を記録しています。ですから、このユニットの真横に何かを書いたりすると、きちんと認識されなくなるから注意が必要です。

 さらに、デジタルペンのような特殊な装置を使う際には、サプライ製品が気になると思いますので、以下に列挙しておきます。

  • 紙は何でもよい
  • ボールペンインクは普通の文房具店で入手・交換できる
  • 大きさ、形状ともに普通のペン
  • ユニットも軽くて小さい
  • USBで簡単にPC(Windowsのみ)と接続可能
  • デバイスドライバは付属のCDからインストール
  • 認識した手書きメモは専用ソフトで管理する

2.専用ソフトでできること

 専用のソフトも、付属のCDからインストールします。基本的な画面は次の通りです。

 専用のユニットをUSBケーブルでWindows PCに接続すると、メモの取り込みが始まります。メモを取り込んだときに、新しいメモは取り込んだ日時がタイトルとなった、フォルダに保存されます。

 取り込んだメモについては、付属のCDからOCRソフトをインストールすれば、テキスト変換が可能です。ただし、きれいに書いても認識率は90%強といったところで、完全ではありません。

 さらに、JPEG画像に変換してメモを保存したり、デジタル付せんにしたりすることも簡単にできます。これらの機能については、必ずしも使わなくてもかまわないと思いますが、一通りのことはできるので、用途に応じて試してみてください。ほとんどの操作は、メモの上で右クリックを押せば選択できるようになっています。

テキスト変換は右クリックから可能
ほぼ変換されているが、一部正しくない

大切なのは復習すること

 ロディアとMVPenの2つのメモツールをご紹介しましたが、共通して大切なことは、メモしっぱなしにしない、ということです。必ず一度は、チラッとでもいいので見返すようにします。できれば、メモをしたその日のうちに“復習”することをおすすめします。一度寝てしまうと記憶の大半が失われてしまうため、その前にメモを書いたときの気持ちや意図を“リロード”しておくわけです。

 後から思い出しやすくなるという効果もさることながら、「今日はこんなにたくさんのことを思いついたのか!」という達成感をかみしめることで、メモを続けるモチベーションを高めることができます。

筆者:大橋悦夫

大橋
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1974年、東京生まれ。ブログ「シゴタノ!仕事を楽しくする研究日誌」主宰。学生時代よりビジネス書を読みあさり、システム手帳の使い方やスケジュール管理の方法、情報整理のノウハウなどの仕事術を実践を通して研究。その後、ソフトウェアエンジニア、テクニカルライター、専門学校講師などを経て、現在は仕事のスピードアップ・効率アップのためのセミナーや研修を手がける。デジタルハリウッド講師。著書に『「手帳ブログ」のススメ』『スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術』『チームハックス 仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術』『そろそろ本気で継続力をモノにする!』『Life Hacks PRESS vol.2』『LIVE HACKS! 今を大切にして成果を5倍にする「時間畑の法則」』、近著に『成功ハックス』がある。

筆者:佐々木正悟

佐々木
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心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。


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