「今度新しい営業所を作ることになったんだが」――。IT商事のタカフミが上司のマサヨシから打診を受けたのは先週のこと。新しい営業所のオフィス用品をひと通りそろえることになったタカフミであった。
タカフミ ああ、どうしようかなあ〜。
カホコ タカフミさん、どうしたんですか?
タカフミ どうもこうもないよ、マサヨシ課長ったら先週いきなり「おい、新しい営業所を作ることになったから、オフィス用品をそろえてくれないか」って、いきなり言ってくるんだもん。
カホコ 大変そうですね……。
タカフミ まあね。それでも結構がんばって机やイス、ロッカーとかはそろえたんだ。後は、ファックスやプリンタとかの機材かな。
ヒロシ なんだもう終わったも同然じゃないか。がんばれ! お前の留守中はオレが守ってやるから。
タカフミ もう主任は気楽でいいよ……。
タカフミがオフィス用品を準備している新しい営業所は、規模でいうと5人以下、いわゆるスモールオフィスだ。机やイス、ロッカーは本社の余りを持っていけばいいから、比較的早く決められた。だが、ファックスやプリンタはちょっと悩んでいたのだ。
実のところ、基本方針は決めていた。導入するのはファックスやスキャナ、プリンタの各機能がまとまった複合機だ。小さなオフィスだからこそ、デスクサイドにおけるくらいの小型で、しかもいくつかの機能をまとめたコンパクトな複合機が欲しいのだ。
それに営業の部署とはいえ、売り上げの一覧表を作成したり、製品の図面のやり取りもするから、A3用紙もプリントできたほうがいい。A3用紙の使用頻度はそれほど多くはないが、A4用紙までしかプリントできないと不安なのである。
旧型であればA3サイズに対応した複合機が本社にも余っていたのだが、いずれもスモールオフィスには大きすぎた。とてもじゃないけどデスクサイドには置けない。それに本社のはレーザー複合機。トナー交換などのメンテナンス費用も馬鹿にならない。もちろん、性能さえよければ、本体価格だって安ければ安いほうがいいのである。
――というわけで、タカフミはノートに書きとめた基本方針「小さくてA3に対応した高性能な複合機。そして安価でメンテナンスコストも抑えられれば文句なし」を見つめていた。「だけど、そんな都合のいい複合機ってあるのかなあ」。ため息をつくタカフミであった。
「デスクサイドに置けるような複合機はA4までしか対応してないし、高性能な複合機は高いし、やっぱりあんな基本方針は間違っているのかもしれない」。お盆過ぎからカタログを取り寄せ、各種メーカーのWebサイトを片っ端からチェックしていたタカフミはちょっと弱気になっていた。
「少し妥協するか」――。そんな時、いつものようにニュースサイトを読んでいたら、ある複合機の新機種が目にとまった。ブラザー工業のジャスティオ「MFC-6490CN」である。
MFC-6490CNは、プリンタ、ファックス、コピー、スキャナの4機能が1つにまとまった複合機。タカフミが目を見張ったのはここからだ。A3用紙の読み取りとプリントに対応しているにもかかわらず、サイズは540×488×323ミリ(幅×奥行き×高さ)と、A4インクジェット複合機同様にデスクサイドに設置できる。
無線LAN(IEEE802.11b/g)も標準搭載だから、ネットワークプリンタとしても十分活躍できる。カラーインクジェット方式だが、モノクロのプリント速度は毎分35枚、カラーでも毎分28枚(A4サイズの場合)――。これぞ、タカフミの求めていた複合機だったのである。
「でも高いんだろうなあ」と思って価格を確認すると、どうやら5万4980円(※1)で販売している様子。さっそく販売店に向かうタカフミなのであった。
カホコ タカフミさんが決めたジャスティオ「MFC-6490CN」って便利ですね。製本した書類をコピーした時って、ちょうどページの間に中すじが黒く残っちゃうじゃないですか。でもMFC-6490CNは自動的にこの中すじの黒い部分を濃度調整して白くしてくれるんですよ。
タカフミ そうなんだよ。インクの消費量を防ぐ高速モードの設定もあるから、インクの持ちもいい。給紙容量も最大400枚と多いから、1カ月100枚程度ぐらいしかプリントしない、ウチのような事務所だと四半期に1回ぐらいしかインクも用紙も補充しないで済むからメンテナンスも楽なんだよね。
ヒロシ おお! なんなら本社の複合機と交換しようぜ!
タカフミ 何言ってるんですか主任。そっちでも買えばいいじゃないですか。
そんなやり取りを柱の脇からのぞいていたマサヨシ課長も思わずニンマリ。「みんながそんなに言うなら、ちょっと本社でも考えてみようか」――。
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提供:ブラザー販売株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia Biz.ID編集部/掲載内容有効期限:2008年9月30日