畑さんによると、塗った色だけでなく、強調している形、筆圧や色ムラなどからも、塗った人の心が見えるという。
ここで「3つ目の予想外」に出くわした。畑さんが「色が決められなかった人はいますか? その人はストレスがたまっている可能性があります。決められない時間が長いほどストレスも大きいですね」と解説したからだ。この言葉にまたも、ギクリとした。
塗り絵作業の割り当て時間が30分。人によっては曼陀羅に白が残っている。筆者もその1人だった。紫と黄色の濃淡で塗ってしまうと、次に何色を塗ればいいのか急に分からなり、焦るあまり頭が真っ白に。なかなか次に塗る色が決められなかったからだ。時間のやりくりベタで、睡眠時間の犠牲から来るストレスを強く感じていただけに、これにはショック……。
ともあれ、色を塗っている最中は楽しいの一言に尽きた。
と、まあこんなふうに、塗り絵から心を裸にしてしまうのが「まんだらぬりえカラーセラピー」なのである。しかし、畑さんによると「まんだらぬりえ」をしたからといって無理に心理分析する必要はなく、しなくてもリラックスするから十分だという。また、同じ曼陀羅模様を使っても、毎回違う仕上がりになる。続けるほど比較したり、変化を感じ取ることができるから、「続けた方がいい」と話す。
好きな色を塗るだけでいい。絵が苦手な人でも、これならプレッシャーなく楽しめそうだ。
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