失敗したときに立ち直る方法を知るのだシゴトハッカーズ(2/4 ページ)

» 2008年10月30日 13時53分 公開
[大橋悦夫、佐々木正悟,ITmedia]

大橋さんは、何か実践されている手法がありますか?


自宅で1人で仕事をしていることがほとんどなので、愚痴をこぼしたり、ちょっとした雑談をする相手がおらず、ちょっとしたイラ立ちや腹立ちといった小さなストレスをため込みがちです。

 例えば、腹の立つ対応をされたような場合に、それを誰かに話すことができれば、それで多少は発散できるところを、周りに誰もいないために、自分の中に留まってしまうのです。そこで、そういう対応をしてきた相手に怒りにまかせてメールを書きます。

おお。まず書いちゃうんですね!


書き始めれば、ほかにもその相手が過去にしてきた、腹の立つ対応が思い出されるので、「以前もこうでしたよね。御社の管理体制はどうなっているのでしょうか」などと洗いざらいぶちまけます。そうしたうえで、そのメールを送信せずに、草稿箱に入れてしまいます。こうすることで僕自身はスッキリしますし、それでいてその相手は、怒り心頭のメールを受け取って傷つくこともない。草稿箱には「送らずに終わったメール」が何通かあります。

す、すごいですね。なるほど。言った気になるわけですね。同じように、理由はあるんだけど、その人のせいにすれば済む――わけではない場合は、いい方法がありますか? 例えば、直属の部下が頑張っているんだけど、ミスをしてしまったり、結果を出せないとか。


心理学に「論理療法」という手法があります。この療法は、自分の中の手に負えない感情を、言語化して扱うという方法なので、そうした、比較的日常的、一般的な問題を扱うのに向いています。私はしばしば、この療法を使って自分の感情に対処しています。


論理療法? 言語化ですか?


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ