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» 2008年11月12日 14時20分 公開

テンション、モチベーションを操る4つの技法:技法2 テンション上げなきゃダメな時、上げてもダメな時 (2/2)

[平本あきお(構成:房野麻子),ITmedia]
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テンションは「ここぞ!」で上げるもの、それ以外は下げておく

 こういった方法は、ビジネスパーソンにも必要です。モチベーションは持ち続けてほしい。いえ、持ち続けるのではなくて、自分の内側から自発的にわいてくるのです。それは価値観だったりビジョンだったりします。それは心に常に静かに秘めていてください。


 そしてテンションは、強豪とやる時にはマックスまで上げて、余裕がある時は、できるだけ下げます。業種により、テンションの上げ下げのタイミングが違います。1年サイクルで動いているところもあれば、月末は毎月忙しいという部署もあるでしょうし、プロジェクト単位で動いている人もいるでしょう。そのプロジェクトやサイクル中で、どこでテンションを上げるべきか、下げるべきかを先に考えてほしいのです

 私が中竹監督とセッションした時は、この試合では、このくらいのテンションにする、というグラフを実際に描いてもらいました。そうすると、選手に指示を出す時に、そのくらいのテンションにするように言えるんですね。

 これを毎度毎度、「勝つぞー!!」とマックスのテンションでやってしまうと、選手は「やるぞー!」とテンションを上げているつもりで、実際は上がっていないということになります。だからこそテンションは下げることが大切です。もちろん、下げ過ぎてもダメですが。

テンション加減は「最後マックス中パッパ」

 ビジネスパーソンの場合、例えば、何かのプロジェクトに取り組む時、このプロジェクトに関して、自分は何を大事にしていきたいか(価値観)や、完成のイメージ(ビジョン)を心の中で描いてみます。するとモチベーションが高まります。もちろん、「これが成功したらインセンティブ」とか「終わったら休みが取れる」という外発的モチベーションがあってもいいのです。

 テンションについては、事前にプロジェクトの中で、ここはテンションを上げなくていい、という時期をできるだけ多く見つけてください。

 一般的に、最初の立ち上げの段階はテンションを上げる必要があります。“始めよければ終わりよし”といいますし、最初にテンションが上がっていないと、「やる気のない人だな」と見なされることもあるからです。

 計画したり役割を振ったりするあたりもテンションは高めです。

 役割が決まって、部下に仕事を任せられるようになったら、自分のテンションは下げます。逆に、役割を割り当てられたのなら、テンションを上げます。プロジェクトの中盤は下げて、節目節目で時折テンションを上げながら、最後はマックスのテンションで完了まで持っていきます。


 次回は、役割以外ではいつテンションを上げ下げるべきかを見ていきます。

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ピークパフォーマンス 代表取締役

平本あきお(ひらもと あきお)

 1965年神戸生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了(専門は臨床心理)。アドラースクール・オブ・プロフェッショナルサイコロジー(シカゴ/米国)カウンセリング心理学修士課程修了。人の中に眠っている潜在能力を短時間で最大限に引き出す独自の方法論を平本メソッドとして体系化。人生を大きく変えるインパクトを持つとして、アスリート、アーチスト、エグゼクティブ、ビジネスパーソン、学生など幅広い層から圧倒的な支持を集めている。最新著書は、『すぐやる! すぐやめる!技術 ― 「先延ばし」と「プチ挫折」を100%撃退するメンタルトレーニング』。コミュニケーションやピークパフォーマンスに関するセミナーはこちらから。


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