ビジネスシーンに特化したノート「ニーモシネ」誕生の秘密マルマンフェア 2008(2/3 ページ)

» 2008年11月21日 20時30分 公開
[杉本吏,ITmedia]

アイデア出しには横長ノート、ミーティングには縦長ノート。なぜなら……

 ニーモシネは、A7変形サイズの「ROOTS」、A5サイズの「INSPIRATION」、A4サイズの「IMAGINATION」をそろえている。「学生時代の延長で、なんとなくB5やセミB5ノートを買う人は多い。でも、ビジネスパーソンには、企画書サイズならA4、携帯性ならA5サイズが適しているのでは?」。マルマンは、これら各サイズのノートを組み合わせた使い方を提案している。

A7変形サイズの「ROOTS」、A5サイズの「INSPIRATION」、A4サイズの「IMAGINATION」

 持ち歩くメモ帳であるROOTSには、移動中にぱっと思い浮かんだアイデアを書く。整理して書くというよりは、沸いてくるアイデアをひたすら記していくツールで、企画書などまとまったアイデアになる前の、まさに「ルーツ」というわけだ。

 ROOTSに書いたアイデアをまとめるのは、A5サイズの「INSPIRATION」とA4サイズの「IMAGINATION」。どちらも上とじの横長リングノートだ。「どうして横長なんですか?」という質問に石川さんは、「これらは、講義を受けながら取るメモ帳だったり、ミーティングの議事録を取ったりするようなノートではないから」と答えた。

「INSPIRATION」と「IMAGINATION」は、横長サイズで上にめくるようにして開く

 INSPIRATIONやIMAGINATIONは、ROOTSで浮かんだアイデアを広げて、形にしていくためのノート。「例えば、いくつかのアイデアやデザインを、机の上に並べて比較するときは、縦でなく横に並べる人が多い。それぞれのアイデアを比較するときに、まずは優劣をつけずに並べたいのでは。マインドマップなどを書くときにも、縦に伸ばしていく人よりも横に伸ばしていく人の方が多いように思う」

 確かに、ブレインストーミングの際に横長のホワイトボードを使うのに慣れている人も多いから、横長の形というのは、アイデアを広げていきやすいのかもしれない。

受動的なノートと能動的なノートを使い分ける

横とじで、ミーティングの議事録作成などに便利な「ニーモシネ N195」

 ノートに何かを書くという行為には2種類ある、と石川さんは言う。1つは受動的なノート。ミーティングの内容を議事録としてまとめたり、授業の内容を丸写しにしたようなノートのことで、外から与えられた情報を書き写すための行為だ。

 一方、ブレストや企画書作成といったアイデア出しの側面が強いのは、能動的なノート。こちらは、与えられた情報を書くのではなく、自分の内から出てきたものを書き記すための行為である。

 「受動的なノートは、情報が与えられた順番通りに、上から下へ縦に広げていくのが書きやすいし、皆それに慣れている。逆に、能動的なノートの場合は、発想を横に広げていくほうが、紙面を最大限使いきれると思う」。実際に、ニーモシネシリーズとして販売しているミーティング用ノートは、横とじの縦長ノートになっている。

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