トリプルエンジンの「Lunascape 5.0 β」がAcid 3をクリア

Lunascapeは、提供するWebブラウザの最新版「Lunascape 5.0 β」を公開した。Web標準への準拠度を測定するテスト「Acid3」では、WebKit使用時に100点(満点)を記録した。

» 2008年12月22日 14時56分 公開
[杉本吏,ITmedia]

 Lunascapeは12月22日、提供するWebブラウザの最新版「Lunascape 5.0 β」を公開した。Web標準への準拠度を測定するテスト「Acid3」では、WebKit使用時に100点(満点)を記録した。


 Lunascape 5.0は、HTMLの描画エンジンとして、Internet Explorerなどに搭載されている「Trident」、Firefoxなどに搭載されている「Gecko」、SafariやGoogle Chromeに搭載されている「WebKit」の3つを搭載しているWebブラウザ。

 Lunascapeによれば、Tridentで表示することを想定したWebページ数が最も多く、GeckoはJavaScriptの処理が、WebKitは画像などの描画が高速だという。ユーザーはタブのコンテキストメニューやステータスバーから描画エンジンを切り替えられ、特定のページを毎回同じエンジンで開くような設定もできる。

 今回のβ版では、Web標準への準拠度を測定するテスト「Acid3」で100点に到達(WebKit使用時)。Google ChromeやSafariなど、描画エンジンにWebKitを採用しているメジャーなWebブラウザの中で、いち早くAcid 3をクリアしたとしている。

 ユーザーからの要望が多かった「多段タブ固定機能」も搭載した。多くのタブを開いてタブバーが複数列になったときに、アクティブなタブを切り替えてもタブの位置を固定できるようになるなど、従来より細かいカスタマイズが可能になった。


 このほか、描画エンジンにGeckoを使用したときに、特定のサイトでCPU使用率が高くなる不具合や、WebKit使用時にSSLページの閲覧やログインができないことがあった不具合などを修正した。

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