“Not To Do”を用意するのだシゴトハッカーズ(4/5 ページ)

» 2009年01月15日 12時41分 公開
[大橋悦夫、佐々木正悟,ITmedia]

1日1回は時間を決めて誰かと話し合う場を持つ。営業の仕事ならともかく、内勤で終日オフィスで仕事をされる人にとっては、1日という時間は長いようでいて意外と短いものです。朝の時点ではたっぷりあると思っていた時間も、気づけば午後になり、夕方になり、図らずも残業に突入――ということは少なくないのではないでしょうか。

 そこで、できれば午後がいいのですが、14時とか15時といった中だるみしがちな時間帯に、同僚や上司と10分程度のミーティングの約束を取り付けるようにします。そして、できればそのミーティングまでにお互いに宿題を決めておき、例えば「今日予定している仕事のうち、午前中にこの仕事を終わらせて、相手に見てもらう」と約束します。こうすることで、中だるみを防ぐことができるのに加え、午前中の時間を大切に使うようになります。相手は同僚や上司ですから、仮に宿題が終わらなかったとしても、深刻な影響はないでしょう。それでも、やると言ったにもかかわらず「できませんでした」と言うのは恥ずかしいものですから、いつも以上にがんばれるはずです。

長い会議をやめて、短い会議を頻繁に(毎日)ってやつでしょうか。


古いツールを捨てない。ソフトの場合もガジェットの場合もそうですが、経験的にいうと、新しいツールを導入して少なくとも半年は、古いツールの中にあるデータが一度は必要になります。私は最近iPhoneを導入しましたが、以前使っていた、ソフトバンクBlackBerryの中のデータも、たまに必要になることがあります。アドレスデータなどは移行してあるのですが、アプリの中のメモだとか、携帯からアクセスする際のパスワードだとか、自宅の住所と旧電話番号だとか、移し切れていない情報があって、BlackBerryがないと困るわけです。安易に新しいツールに乗り換えない、というのと似ていますが、移行時にこぼすデータというのはよく発生するので、最低3カ月は捨てたり売ったりしないほうがいいと思います。

オークションでの情報流出って話もよく聞きますしね。


本を買ったら、まず「はじめに」と「おわりに」を読んでしまう。全く読まずに“積ん読”にしてしまうと本当に埋もれてしまう。少なくとも最初と最後だけ目を通しておけば、その本の輪郭は頭に残るので再読されやすくなります。例えば、急な出張が入ったときには、そういう本があると優先的に手に取っていくこともできるでしょう。タイトルだけで持ち出すと「あれっ?」ということになりかねません。

なるほど。これでちょうど10個ですね。


  1. 午前中はメールチェックしない
  2. 仕事に取りかかる前に、当日に予定している仕事について、A〜Eの5つのランクをつける
  3. タスク管理ツールを、安易に使い始めない
  4. 気が進まない仕事は3分または5分と時間を決めて、その時間だけはやる
  5. 連続して仕事しない
  6. 思いつきをキャプチャーする仕組みを持つ
  7. 最後までやり抜かないクセをつける
  8. 1日1回は時間を決めて誰かと話し合う場を持つ
  9. 古いツールを捨てない
  10. 本を買ったら、まず「はじめに」と「おわりに」を読んでしまう

今回挙げた10個のうち、気になる3つを選び出して毎朝チェックするようにしてはいかがでしょうか。遅ればせながら新年のスタートにどうぞ。

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