トリプルエンジンの「Lunascape 5.0 rc2」、再起動方法を選択可能に

Lunascapeは、提供するWebブラウザのリリース候補第2版「Lunascape 5.0 rc2」を公開した。Geckoエンジンのバージョンを変更して安定性を向上させたほか、強制終了後の再起動時のインタフェースを改善し、20個の不具合を修正した。

» 2009年02月17日 16時41分 公開
[杉本吏,ITmedia]

 Lunascapeは2月17日、提供するWebブラウザのリリース候補(release candidate)第2版「Lunascape 5.0 rc2」を公開した。Geckoエンジンのバージョンを1.9.1b3preに変更して安定性を向上させたほか、強制終了後の再起動時のインタフェースを改善し、20個の不具合を修正した。


 Lunascape 5.0は、HTMLの描画エンジンとして、Internet Explorerなどに搭載されている「Trident」、Firefoxなどに搭載されている「Gecko」、SafariやGoogle Chromeに搭載されている「WebKit」の3つを搭載しているWebブラウザ。

 Lunascapeによれば、Tridentで表示することを想定したWebページ数が最も多く、GeckoはJavaScriptの処理が、WebKitは画像などの描画が高速だという。ユーザーはタブのコンテキストメニューやステータスバーから描画エンジンを切り替えられ、特定のページを毎回同じエンジンで開くような設定もできる。

 今回のRC2では、Geckoエンジンを従来の「1.9.2 α1」から「1.9.1b3pre」にダウングレードし、JavaScript実行速度を落とすことなく安定性を向上させた。また、強制終了時に表示する再起動ダイアログのインタフェースを変更し、強制終了の状況から適切と考えられる再起動方法をブラウザ側で判断して表示するようにした。

従来版の再起動ダイアログ。通常モードとセーフモードのどちらで再起動するかをユーザーが選択する

RC2での強制終了ダイアログ。強制終了の原因となったプログラムを表示する

RC2での再起動ダイアログ。ユーザーが再起動方法を選択するのは従来版と同じだが、強制終了の原因となった問題をブラウザ側で判断し、適切な再起動方法が選択された状態でダイアログを表示する

 このほか、Tridentエンジン使用時に[Delete]キーがきかなくなる不具合や、起動後すぐに最新バージョンのチェックをすると強制終了する不具合、ThunderbirdのリンクからLunascapeを起動するとGeckoエンジンが利用できない不具合など、20個の不具合を修正した。

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