beatのメールやファイルが携帯から閲覧可能に、コンビニでの出力も

富士フイルムと富士ゼロックスは、「beat/basic サービス」利用者向けに、外出中も携帯電話を使って社内のメールやファイルサーバ内のドキュメントなどを利用できる「beat ケータイリモートサービス」を開始。全国のセブン-イレブンの複合機から出力することも可能だ。

» 2009年02月23日 20時23分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 富士フイルム富士ゼロックスは2月23日、「beat/basic サービス」利用者向けに、外出中も携帯電話を使って社内のメールやファイルサーバ内のドキュメントなどを利用できる「beat ケータイリモートサービス」を開始する。利用料は月額5000円で10ユーザーまでだが、あらかじめ「beat/basic サービス」(月額1万8800円、初期費用6万円)の契約が必要。NTTドコモauソフトバンクの各3G端末で利用できる。

 「beat」は、富士ゼロックスが提供する中堅・中小企業向けのネットワークアウトソーシングサービス。今回のbeat ケータイリモートサービスでは、富士フイルムの開発した「Keitai Remote(ケータイリモート)」を利用して、Officeファイルなどの各種ドキュメントを携帯電話の画面に合わせて最適な画像に自動変換して表示したり、社内メールを携帯電話から返信したりできるようにする。

 「beat/basic サービス」で使っているメールやファイルサーバなどに、ケータイリモートのサーバを経由して携帯電話からアクセスする仕組み。提案書や見積書といったドキュメントをケータイリモートのサーバが各携帯電話に適したサイズに自動変換できるほか、6ポイント相当までの小さい文字も拡大して判別できるという。メール本文はテキストデータのまま返信できるが、添付ファイルは画像に変換する。

 メールも画像データもダウンロードすることなく携帯電話に表示するため、データが携帯電話本体に残らないのも特徴だ。両社では「シンクライアント型のセキュリティで、携帯電話の紛失時などの情報漏洩リスクを防ぐ」という。このほか富士ゼロックスの「ネットプリントサービス」を利用し、アクセスしたファイルを全国のセブン-イレブンの複合機から出力することも可能だ。

 閲覧できるファイル形式は、WordPowerPointPDFDocuWorksのほか、JPG、PNG、GIFといった画像ファイルにも対応。ただし、印刷できないファイルや、パスワードを設定したファイル、マクロを有効にしないと開けないファイルなどは閲覧できない。また、Excelで作成したファイルについては「多くの場合閲覧できることを確認しているが、シートの設定などの条件によっては閲覧できない場合がある」とし、保証外としたという。

 閲覧可能なファイルサイズの上限は1ファイルにつき10Mバイトまで、ページ数は99ページまで、最大解像度は3657×5120ピクセル以下、Webメールの1メールあたりの最大容量は10Mバイトまでとなっている。

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