ハーマンミラーの新作「エンボディチェア」はゆっさゆっさしていたBiz.ID Weekly Top10

「アーロンを超えた」との評価もある、ハーマンミラーの新作「エンボディチェア」。発表会場で実際に座ってみた感想を紹介します。

» 2009年02月25日 14時34分 公開
[杉本吏,ITmedia]

 先週のアクセスランキング1位は、VAIO type Pで「目がしょぼしょぼ」「首が痛い」を解決する。日々長時間のPC作業に従事するビジネスパーソンにとっては逃れられない宿命ともいうべきだが、筆者もやはり目や肩や腰の疲労に悩まされている。「重症になる前に、こりゃどげんかせんといかん」(古い)などと考えていた折、ハーマンミラージャパンから新作チェア発表会の招待状が届いた。

 発表されたのは、紹介記事が3位にランクインした「Embody Chair(エンボディチェア)」。コンピュータの前に座る人向けに設計されたワーキングチェアで、「体の自由な動きをサポートし、脳の活性化を促す」というふれこみである。

「パパイヤカラー」のエンボディチェア。紹介記事のはてブには「高度なデザイン設計が施された家具は優雅な拷問器具と見分けがつかない」というコメントも。正直、筆者も「骨っぽいところがワルモノの玉座っぽいなあ」とかちょっと思った

 筆者もさっそく会場で座ってみたところ、真っ先に思いだしたのはオカムラのロボット椅子。座り心地を、ハーマンは「宙に浮いているような」、オカムラは「母に抱かれるような」と表現していたが、なんというか、どちらも座面が“ゆっさゆっさ”揺れるような感じなのである(紹介記事の動画を参照してほしい)。といっても、別に不安定に感じるわけではない。腰と肩甲骨のあたりでバランスよく背もたれに体重を預けられるので、むしろ安定感は非常にいい。

ここからさらにエビ反りするとゆっさゆっさする

 さらに「これはいい!」と思ったのが、エンボディチェアが搭載している「キッカー」と呼ばれるリクライニング構造。「これ以上のエビ反りは私には無理です!」というくらい思いきり体重を預けても、やはり“ゆっさゆっさ”とリクライニングしてくれる。通常のワーキングチェアでは、思いきり体重を預けようとしても「椅子ごと後ろに倒れてしまうのでは……」という不安に駆られて、途中であきらめてしまったりするものだ。エンボディチェアでは不思議とそうした不安がなかった。

 「うーん……確かにこれはアーロンを超えたかもしれん……」と、(アーロンにもあまり座ったことのない)筆者は思ってしまったわけだが、気になるのはやはりその価格である。大体15万円〜20万円くらいの価格帯のアーロンをさらに上回り、エンボディチェアの価格は大体21万円〜25万円。新人の筆者の月給がさくっと飛んでしまうレベルなのだ。

 というわけで、ここはやはり会社からの支給を期待したい。「婚約指輪は給料の3カ月分!」と決めたのはダイヤモンドの流通、加工などを手掛けるデビアスだそうだが、ワーキングチェアを販売する各社も、「会社支給のワーキングチェアは(新人の)給料の1カ月分!」くらいのことを言ってみてはいかがだろうか。平社員の筆者としては、「その分ボーナスカットね」みたいなことがない限り、力強く普及に協力させていただきたいと思っている。

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