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» 2009年04月08日 11時50分 UPDATE

“もう挫折しない”健康管理:「ジョギング専用ミュージック」に“引っ張られて”走ってみる

みなさんは、ジョギングをするとき音楽を聴く派ですか? 普段何気なくチョイスしている音楽を変えるだけで、「あなたのジョギングも変わる」かもしれません。

[シックス・アパート 中山順司,Business Media 誠]

 みなさんは、ジョギングをするとき音楽を聴く派ですか? それとも聴かない派ですか? 公道を走ることの多い私は、事故防止のため意図的に聴かないようにしています。しかし、今年からフィットネスジムも併用し始めており、「ジムの中なら事故の心配もないし、音楽を聴きながら走ってみようかな」と考えていました。

 そこで見つけたのが、「EXERMUSIC(エクサミュージック)」というジョギング支援音楽サイト(参考記事)。携帯音楽プレーヤーで聴くランニング専用の音楽データで、業務用カラオケで有名なJOYSOUNDが提供する有料サービスです。サイト上に無料版があったので、ダウンロードして試してみました。

ts_exer1.jpg 選べる楽曲は1万種類以上。トレーニングデータの長さに応じて、料金は525円(30分以内)〜683円(120分以内)までの4種類です

第一印象は期待はずれ

 ダウンロードしたのは、「クラシック」と「邦楽ポップス」の2タイプ。それぞれ長さは15分です。iTunesで再生してみると、終始インストルメンタル調で歌詞はありません。リズミカルでポップなメロディーが流れてくるのですが、早送りで聴いているような違和感があります。正直、第一印象は、「なんだ、このせわしないリズムは……」と、期待はずれ。平常時に聴くと、とても曲として楽しめる代物ではありません。ちなみに、曲目は以下の通り。

クラシック

  • 『歓喜の歌(交響曲第9番)』
  • 『行進曲「威風堂々」作品39第1番ニ長調』
  • 『アメイジンググレース』

ポップス

  • 『ガッツだぜ!!』(ウルフルズ)
  • 『負けないで』(ZARD)
  • 『Runner』(爆風スランプ)

走りながら聴くとまるで別物?

 次に、スポーツジムのトレッドミル(ベルトの上を走るマシン)を使いながら試してみました。私はいつも30分走るので、前半15分をクラシック版、後半15分をポップス版としてみました。

 走る前は、「いくらスピーディーに編曲してあるとはいえ、クラシックを聞きながらジョギングなんて、(遅すぎて)リズムが乱されるのではないか」と危惧していました。ところが、100メートルも走らないうちに、全く問題のないことに気づきます。

 やはり走るスピードにあわせて、音楽がチューニングされているのでしょう。地を蹴るステップに曲のテンポが心地よくマッチして、非常に驚きました。平常時にはせわしなくて不快だったメロディーが、脈の上がった運動時にはちょうどよいスピードに感じるのですから不思議です。この感覚は、クラシック、ポップスどちらでも同じように味わえ、30分があっという間に過ぎ去ってしまいました。

 歌詞もなく、アップテンポで、曲の切れ目のないメドレー調がなぜ走りやすかったのか。理由を考えてみました。

歌詞がない=運動に集中できる

 走る前には気になっていた点なのですが、実際に走ってみると歌詞がないのはむしろいいです。歌詞があると、どうしても無意識に言葉の意味を追わされてしまいます(邦楽ならなおさら)。歌詞がないことで、頭を空っぽにして曲に身をゆだねることができ、すべてのエネルギーを走りに集中させられます。

 “聴くのではなく、感じる”とでも言えばいいでしょうか。精神的に疲れないためラクなのです。普通の音楽を聴きながら走るのが「退屈を紛らわすために、走りながら聴く」のだとすると、エクサミュージックは、「音とリズムを利用し、すべての意識を運動だけに集中させるサポート音源」なのだと思います。

早すぎるリズム=ちょうどいい

 平常時は早送りに聞こえてしまうアップテンポなリズムが、走りながらだと足の運びと腕の振りに、驚くほどマッチします。正確に言うと、走りながらでも、ほんの少しだけ曲のほうが早い感覚があるのですが、そのおかげで音楽のペースに自分が引っ張ってもらえるような感覚があります。「曲に遅れないように、一生懸命追いかけなくちゃ!」という気分にさせてくれるのですね。ためしに普通のロック(歌詞のある通常の曲)を聴いたのですが、スローモーすぎてかったるく、むしろ走りのジャマになってしまいました。

曲に切れ目がない=ペースダウンしない

 メドレーだと、ノリのよいサビ(いわゆる気持ちが高揚するオイシイ部分)からいきなり始まり、それが繰り返されては次の曲のサビにジャンプしていくので、ダレてしまうポイントがありません。“音楽が息つくヒマを与えてくれない”ことが、集中力をキープするために一役買っています。

 通常の曲をまるまる再生する方法だと、イントロやエンディング、曲と曲の間の空白時間が発生し、「ええい、さっさと始まらんか。こっちは忙しいんだ」とイライラの原因になり、心のブレーキになります。この問題は、いくらノリのよい曲を集めても、もしくは歌詞のないカラオケソングだけを集めても、解決しません。歌詞がなく、早いテンポで、かつメドレーになっているという三拍子がそろって、はじめて効果を発揮するのでしょう。


 私は、音楽を聴かずに走っていた今までは、正直なところ、「疲れたなあ」とか、「まだ終わらないかな……」と思いながら走っていたものでした。でも、今回エクサミュージックで走ってみて、時間が経つのが早く感じられ、なにより気持ちよく走れました。これはオススメです。私はこれからスポーツジムで走る際、必ずiPodを持参することにしました。皆さんも、とりあえず次回のジョギングで試してみては?

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