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» 2009年06月30日 12時18分 UPDATE

keynoteでプレゼン:本田直之さんの“レバレッジプレゼン術” 33のポイント【前編】

東京・銀座のアップルストアで、レバレッジコンサルティングの本田直之さんがレバレッジの利きそうなプレゼン術を講演。「半年前からMacを使い始めた」という本田さんの“レバレッジプレゼン術”を聞いてきた。

[鷹木創,Business Media 誠]
st_honda01.jpg レバレッジコンサルティングの本田直之さん

 現代のビジネスパーソンたるもの、「プレゼンテーションしてくれ」と頼まれる機会は多い。営業の提案だったり、企画の説明だったり。うまい人もいる一方、苦手な人もいるはずだ。

 しゃべることは向き不向きが明らかに出るし、一朝一夕に直せるかというと難しそうだ。だが、PowerPointなどのプレゼンテーションソフトを利用した資料作りは、事前に準備できるし、何かいい方法がありそう。東京・銀座アップルストアで6月26日、レバレッジコンサルティングの本田直之さんがレバレッジの利きそうなプレゼン術を講演した。


→後編はこちら

5つのポイント

 「半年前からMacを使い始めた」という本田さんは、プレゼンソフトの「Keynote」を活用している。「人は見た目が9割という本があったが、見た目や動きで信頼感も伝わる。ものすごくいいこと言ってる人でも、スライドが説明ばかりでしょぼいとがっかりする。クールなスライドであれば、いいこと言ってるな思うかもしれない」。そんな本田さんのプレゼン術は、以下の5つがポイントだ。

  1. シンプル
  2. カラー
  3. ???
  4. フレーズ
  5. 数字

 の5つである。シンプルは言うまでもないだろう。「できるだけシンプルにしたい。シンプルでクールならプレゼンを見ている人たちのアテンションが取れる」。シンプルという意味でも色は重要だ。本田さんは背景は黒、文字は白の“モノクロ派”である。「以前は、濃い紺色を背景色に、文字色には黄色を使っていたが、Keynoteなら背景色は黒、文字色は白がベストマッチだ」

 「特にビジネスの場合、デザインが施されすぎてるとデザイン自体にアテンションが向いてしまう。ともかくベーシックなテーマを選ぶこと。それにテーマ選びに時間を費やしてしまうことにもなりかねない。とにかく黒か白がオススメだ」

 一瞬「アレ?」と思ったのが3番目の「???」。しかし、それこそが本田さんの狙いだった。「ぱっと見、スライドだけだとよく分からない。でもそれでいい」という。プレゼンテーションは理解をしてもらうためにやるものだから、どうしても説明臭くなりがち。資料であるはずのスライドにあれもこれもと詰め込みたくなる気持ちは分かる。

 だが、それなら資料を読めばいい――というのが本田さんの持論。資料も配らないのだ。「プレゼンをライブでやる意味がない。読まれて終っちゃう。だったらスライドを見て、『あれ、なんだろう』と思わせた方がアテンションが集まる」

 1枚のスライドに入力するフレーズは最大で4行までと決めている。気をつけたいのはあくまでフレーズであること。「文章にしたらだめ。文章を書いたら読んじゃって、話す必要がなくなる」

 5番目のポイントは数字だ。「80:20」「99:1」「55」といった、それだけ見せられても「よく分からない数字を載せていく」。すると、プレゼンを見ている人たちは、より知りたいという気持ちになるからだ。「売り上げが15億になりましたという説明であれば、15とだけ書けばいい。億とか万とかを書くと売り上げの話ってばれちゃう」

フォントは9つ

 日本語、英語でフォントも気にしている。英語フォントでは以下の6つ。

  • Bradley Hand
  • Courier
  • Gill Sans
  • Herculanum
  • Axis

 特にBradley Handは手書き風の味わいを出したい時、タイプライターのようなCourierは数字を書く時、Herculanumは「ちょっとクリエイティブな時」に使うという。

 日本語フォントは以下の3つだ。

st_honda03.jpg 本田さんのスライドで「ヒラノギ」とあるが「正しくはヒラギノ」
  • 隷書体
  • 教科書体
  • ヒラギノ角ゴシック

 教科書体とヒラギノ角ゴシックは、それぞれ明朝体とゴシック体を使いたい時に使っている。こだわりが強いのは隷書体。「言葉の引用に使っている。ちょっとクラシックで重みもあるからね」

12のトランジション

 「アップルが開催するイベントなどのキーノートスピーチを研究した」というのはトランジション。スライドとスライドをつなぐエフェクトである。実はPowerPointユーザーだったころはあまり使わなかったという。「動きがぎこちなかったり、あまりに派手派手しいとチープに見えちゃう」からだ。

 Keynoteユーザーとなってからも派手に見えないよう、シンプルなトランジションを愛用。時間もたいていのトランジションでデフォルト設定になっている1秒よりも短い0.5秒ぐらいにしているのである。「時間は長くても0.75秒くらいが見てても嫌らしい感じにならない。0.25秒だとちょっと短いかな」

 そんな本田さんがオススメのトランジションは以下の通り。コメントも入れてみた。

トランジション 動作 本田コメント
スウィング 回転する
オブジェクトプッシュ 画面外に向かって流れる 文字だけだとよく分からない時に使う
リボルブ 回転する
キューブ キューブがごろんとなる感じで回転する
スワップ 大きく円を描くように文字が移動する テーマが変わる時に使う
ツイスト 波打つように 変わった感じな時に。あまり使わないかも
フロップ 前に倒れるように 最初や終りに。あんまり遅いとやりすぎ感が出るから注意
モザイク モザイク状に 画像を切り替えたいとき。これは遅めがいいかも。
リピール 紙芝居のように 同じテーマでページを買えたい時。相当多用してます
回転ドア 半円を描くように 何かを大きく変えたいとき。あ、変わったなと思わせたい時
押し出し 押し出した感じ 同じテーマなんだけど、切り口を変えたい時

 なお、画像の加工もKeynote上で行なっているという。「インスタントアルファとマスクは手放せない。ロゴなどの加工で文字のまわりの白をインスタントアルファで取り除くだけでも玄人っぽくなる。これをやるのに1時間とかかけちゃだめ。ビジネスパーソンなら、どこに時間をかけるかを考えたいですね」

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