エプソンが10万円以下のプロジェクタを強化、4万円台後半のエントリーモデルも仕事耕具

10万円以下のプロジェクタが売れている。これを受けてセイコーエプソンは、オフィリオプロジェクターの6モデルを9月中旬から順次発売。10万円以下の価格帯を強化するラインアップで、店頭では4万円台後半〜の価格で販売される見込みだ。

» 2009年08月20日 14時27分 公開
[鷹木創,Business Media 誠]

 セイコーエプソンは、オフィリオプロジェクターの6モデルを9月中旬から順次発売する。10万円以下の価格帯を強化するラインアップで、店頭では4万円台後半〜の価格で販売される見込みだ。

 新モデルは「EB-W8」「EB-X8」「EB-S8」「EB-S62」「EB-826W」「EB-85」の6モデル。いずれも「3LCD」方式の液晶パネル技術を採用した。「明るく、自然な色合いで、ちらつきもなく目に優しい映像を映し出す」という。

商品名 解像度 輝度 標準価格 発売時期
EB-W8 WXGA 2500ルーメン オープン(店頭想定価格8万円台後半) 9月下旬
EB-X8 XGA オープン(店頭想定価格7万円台後半) 9月中旬
EB-S8 SVGA オープン(店頭想定価格5万円台後半)
EB-S62 2000ルーメン オープン(店頭想定価格4万円台後半)
EB-826W WXGA 2500ルーメン 20万7900円 10月上旬
EB-85 XGA 2600ルーメン 18万6900円


EB-X8
国内市場では10万円以下の製品が売れているという

 EB-W8、EB-X8、EB-S8は、従来機種「EB-X6」から体積比で約30%減のA4サイズ(295×228×77センチ、幅×奥行き×高さ)、重さは約18%減の約2.3キログラムに抑えたコンパクトモデル。いずれも輝度は2500ルーメンとなっている。従来機種と同様に、USBケーブルで接続するだけで、PCの画面の出力設定を行うことなく投写を開始できる「USBディスプレー」機能や、使用後のクールダウンなしで電源オフボタンを押さずに電源コードを抜ける「ダイレクトシャットダウン」機能を備えた。また、待機時の消費電力を従来機種に比べて約90%削減し、0.3Wとなった。インタフェースはUSB A/B端子のほか、ミニD-Sub15ピン端子、アナログコンポジット端子、Sビデオ端子、HDMI端子。

 EB-S62は、実売価格が4万円台後半のエントリーモデル。こちらもUSBディスプレー機能やダイレクトシャットダウンを搭載した。輝度は2000ルーメンで、大きさは327×245×92センチ、重さは約2.7キログラム。インタフェースはUSB B端子、ミニD-Sub15ピン端子、アナログコンポジット端子、Sビデオ端子。

 エプソン販売の中野修義取締役によると「国内プロジェクタ市場では、10万円以下のプロジェクタが売れている」という。「SVGAのプロジェクタは市場から消えつつあったが、低価格のプロジェクタではSVGAが復活している。高機能だが高価格のプロジェクタよりも、ユーザーにとって必要十分なスペックや機能を備えていればいいのではないか」

 このほか、EB-826W、EB-85は教育現場での利用を想定したモデルで、教室の後ろの席まで聞こえる10Wスピーカーを内蔵した。いずれも大きさは327×250×95センチ、重さは約3.1キログラム。USBディスプレー機能やダイレクトシャットダウン機能を搭載している。インタフェースはUSB A/B端子、ミニD-Sub15ピン端子を2つ、アナログコンポジット端子、Sビデオ端子など。

 なおEB-826W、EB-85は、オプションの書画カメラ「ELPDC06」と組み合わせて利用することも可能。「教科書や教材といった立体物を大きく映したり、家庭科実習での先生の実演を大きく映すことで生徒の理解を深められる」という。

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