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» 2009年09月28日 20時30分 UPDATE

人を動かす話し方講座:口下手な人でも大勢の前で場を盛り上げる3つのポイント

会話の場を盛り上げる――と言うと、多くの人は「おもしろおかしく話をする」ことをついつい考えてしまいがちです。しかし実際には、今回挙げる3つのポイントを意識すれば、口下手な人でもすぐに盛り上げ上手になれるはずです。

[水野浩志,Business Media 誠]

 前回の記事で、大勢で会話をしている時のトーク術についてお話ししました。

 ただ、前回は、ついつい話をしてしまい過ぎる人向けのお話。でも、口下手でトークそのものが苦手だ、と言う人もいることでしょう。そんな人でも、その場を盛り上げる方法があります。今回は、その方法についてお話ししましょう。

場が盛り上がるというのはどういうことか

 会話の場を盛り上げる――と言うと、多くの人は「おもしろおかしく話をする」ことをついつい考えてしまいがちです。しかし、いくらおもしろおかしい話をしても場が盛り上がらないときもままあるはず。その原因としてよくあるのが、「聞き手のリアクションが薄い」というもの。

 場の盛り上がりは、話題に対するみんなの反応が大きく影響します。だからこそ話す側だけでなく、その話を聞く側の行動次第で、場の盛り上がりが大きく変わってくるわけです。従って場の盛り上げに一役買うためには、話し上手になること以上に“反応上手”になることこそ重要なんですね。

 とはいえ、反応上手になるためには雄弁である必要はありません。口下手な人でも、次に挙げる3つのポイントを意識すれば、すぐに盛り上げ上手な人になれるのです。

話さなくても場を盛り上げる3つのポイント

 では、その3つのポイントを説明していきましょう。

1:笑顔で話している人の顔を見る

 話し手を乗せ、気持ちよくしゃべってもらうには、「あなたの話を聞いていますよ」ということを行動によって示すことが大事です。まずやるべきことは、相手の顔を見ること。ただしこの時、仏頂面でいると、話している人に変な不安感や圧迫感を与えますので、口角を上げて笑顔を作ります。

 自分では気がつかないのですが、人の話を聞いているときに仏頂面になっている人って結構多いのです。ですから、意識して笑顔を作るぐらいがちょうどいいでしょう。

2:うなずきやあいづちをこまめに取る

 話していることに対して、しっかり頷いたり、「へえ〜」「なるほど!」とあいづちを取ったりすることも、場を盛り上げるのにとても効果があります。それによって「相手に聞いてますよ」ということを伝えるとともに、その場全体を「きちんと人の話を聞いている」という空気に持って行けるからです。

 こうしたリアクションをきちんと取ることは、話す人と聞いている人との間に「きちんとコミュニケーションが取れている」という雰囲気を作る効果があります。そしてこういうリアクションこそが、場を盛り上げるのにとても重要なことなのです。

3:声を出して笑う

 場を盛り上げる一番重要なポイントは、この「声を出して笑う」こと。ちょっとでも面白いと思ったら、心の中でひっそりとおもしろがるのではなく、「ワハハハ」と、声に出して笑うのです。この笑い声が、場の空気を「面白い!」「楽しい!」という色に染めていくわけです。

 時々「本当に面白くないと笑わない」という人もいますが、プロの芸人さんを相手にして審査するならともかく、みんなで楽しく盛り上がろうという場であるなら、笑いの基準値を低くしてでも声を出して笑ってはどうでしょうか。その場に間違いなくいい影響を与えることでしょう。

 以上、口下手な人でもこの3つのポイントを押さえて実践すれば、場を盛り上げられます。また、みんなの印象もよくなることでしょう。

場作りができる人の評価は意外と高い

 私は講師として、大勢の前で話をする仕事をしています。ですから、今回の3つのポイントで実践している、聞き上手で盛り上げ上手な人と、そうでない人との違いが、話している側から見て手に取るように分かります。そして、話をしている人間としては当然のことですが、聞き上手で盛り上げ上手な人の方が印象が良いと思うわけですね。

 逆に、私がパーティーや講演などに参加し、スピーチを聴く側にまわった場合は、良い聞き手となろうと、先ほどの3つのポイントを実践します。その後に、スピーチをした人と話す機会があると、たいてい私のことを覚えてくれていて、いい雰囲気でコミュニケーションが取れるようになるんですよね。

 つまり多少口下手であったとしても、大勢の場の中で聞くこと、盛り上げることにきちんと心配りができる人であれば、見ている人はちゃんとそれを見て、評価をしてくれるものなんです。

 前に前に出ようとするだけでなく、後ろに控えながらも、場に対しての気遣いの行動を取ることも、もう1つの自己アピール。口下手で「前に出てアピールすることが苦手だ」という人は、ぜひここで挙げた3つを実践してみてはいかがでしょう。予想以上にみんなの印象がよくなりますよ。

著者紹介 水野浩志(みずの・ひろし)

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 マイルストーン代表取締役。「社会に活き活きと働く大人たちを生み出す」をスローガンに掲げ、リーダーシップやモチベーション創造、自己表現力養成をテーマにした企業研修や公開セミナーを実施。また研修・セミナー講師向けに、具体的な成果を生み出す効果的なカリキュラムの構築手法や講師としてのマインド、人間力創りの指導も行っている。現在、日刊(平日)で、メールマガジン「1回3分でレベルアップ! 相手の心を掴むトーク術」を発行中。


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