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» 2009年09月30日 18時22分 UPDATE

ビジネスプリンタ“徹底活用法”:今年発売した10万円前後で購入できるA4カラーレーザー複合機、ポイントはここ(セキュリティ編)

複合機の購入を検討しているなら、使用権限を設定できる管理機能や、セキュリティ機能についても押さえておきたい。前回に引き続き、紹介するのは10万円前後の価格帯の製品だ。

[杉本吏,Business Media 誠]

 自動両面印刷やネットワーク機能を標準搭載しながら、10万円を切る価格のA4カラーレーザー(LED)複合機が増えている。各機種の基本的なスペックと特徴を押さえた前回に引き続き、今回はコストに直結する管理機能やセキュリティ機能を中心に見ていこう。

部門別で一括管理が可能なキヤノン「Satera」シリーズ

st_ca01.jpgst_ca02.jpg MF8350Cdn/MF8330Cdn(左)とMF8050Cn/MF8030Cn(右)

 キヤノン「Satera」シリーズの新製品「MF8350Cdn」「MF8330Cdn」「MF8050Cn」「MF8030Cn」は、部署やグループなどの部門別に、コピー/スキャン/プリントそれぞれの使用管理が可能だ。登録できるのは最大30部門までで、部門別IDと暗証番号によるアクセス管理や制御が行える。

 部門ごとに使用管理を徹底することは、不要なコピーや印刷を減らしてコスト削減につなげられるのはもちろん、外部への情報漏えいなどを防げるというメリットもある。ネットワーク上のPCから部門IDの編集や使用状況の確認が行える「リモートUI」機能と組み合わせると、さらに効率的な管理が可能になるだろう。

ts_bp1.jpg Sateraシリーズの複合機で利用できる「部門別ID管理」のイメージ例。コピーとプリントはカラー/モノクロを選択して制限できる

 また、ファクス機能を搭載したMF8350Cdn/MF8050Cnでは、誤送信を防ぐセキュリティ機能を搭載している。ワンタッチ/短縮ダイヤルに登録されていない宛先への送信禁止や、アドレス帳の操作に暗証番号をかけるといった操作に加え、ファクス番号の2度の入力を求めるダブルチェック、履歴からの送信制限、複数の宛先への送信制限など基本的な機能も利用できる。

機種 想定価格 印刷速度
(カラー/モノクロ)
大きさ
(幅×奥行き×高さ)
重さ ネットワーク 自動両面印刷 集約印刷
MF8350Cdn 9万5000円前後 20枚/20枚 430×484×479ミリ 約31キロ 2in1
4in1
MF8330Cdn 8万5000円前後
MF8050Cn 8万円前後 8枚/12枚 430×484×429ミリ 約25キロ ×
MF8030Cn 7万円前後

重要データのファクス受信も安心 ブラザーの「ジャスティオ」シリーズ

st_justio01.jpg 左からMFC-9450CDN、MFC-9120CN、DCP-9010CN

 お次はブラザー工業「ジャスティオ」シリーズを見てみよう。10万円前後の価格帯のモデルで、使用管理機能を重視するなら「MFC-9120CN」の「セキュリティ機能ロック」がおすすめだ。キヤノンのSateraシリーズが部門別IDで管理するのに対し、こちらはユーザーごとにコピー/スキャン/ファクスの送受信の利用権限を管理できる。

 ファクスは送信だけでなく受信時の印刷も制限できるのがポイント。受信したデータはメモリに蓄積されるため、受信権限を持つ管理者やマネージャーだけが印刷できるよう設定しておけば、見積書や財務情報といったデータの受信時も安心だ。番号入力時のダブルチェックや、宛先の直接入力禁止機能も搭載している。

 ネットワーク上の指定したPCからのみ、プリンタへアクセスできるようにする「セキュリティIPフィルター」や、印刷時に複合機本体からパスワード入力して印刷を開始する「セキュリティ印刷」機能も備えた。印刷物の取り忘れや、他人の印刷物との混同がひんぱんに起こっているようなオフィスで便利に使える機能といえるだろう。

ts_bp2.jpg 「セキュリティIPフィルター」を利用すれば、特定のPCからのアクセスや印刷を拒否することができる

ts_bp3.jpg 印刷データを本体のメモリに蓄積し、パスワード入力することで印刷を開始できる

 このほか、印刷者のIDを用紙に印刷する機能や、「社外秘」「COPY」などのウォーターマーク機能も搭載。セキュリティ機能ロックとファクスの誤送信防止機能以外は、MFC-9450CDN/MFC-9120CN/DCP-9010CNの3機種すべてで利用できる。

機種 想定価格 印刷速度
(カラー/モノクロ)
大きさ
(幅×奥行き×高さ)
重さ ネットワーク 自動両面印刷 集約印刷
MFC-9450CDN 11万円前後 20枚/20枚 432×487×482ミリ 約33.6キロ △(※) 2in1
4in1
MFC-9120CN 9万円前後 16枚/16枚 428×491×401ミリ 約22.9キロ ×
DCP-9010CN 8万円前後 約22.7キロ
 ※自動両面印刷機能はPCからのプリントのみ

基本機能も充実、バランスの良いリコー「IPSiO」

ts_ip2.jpg IPSiO SP C301SF

 リコーの「IPSiO SP C301SF」も、操作パネルでパスワードを入力することではじめて印刷できる「機密印刷機能」を搭載したモデルだ。使用制限はユーザーごとに設定可能で、コピー/スキャン/ファクス送信機能を管理できる。

 セキュリティ機能に加えて、自動両面印刷、ネットワーク標準対応、最大8面を1面に印刷できる集約印刷機能なども備えており、印刷速度は毎分20枚。同価格帯の製品と比較しても、多機能な点が目立つ。

ts_bp4.jpg

機種 実売価格 印刷速度
(カラー/モノクロ)
大きさ
(幅×奥行き×高さ)
重さ ネットワーク 自動両面印刷 集約印刷
SP C301SF 10万円以下 20枚/20枚 420×493×476ミリ 約30キロ 4in1
8in1

 まとめると、10万円前後のA4カラーレーザー複合機を選ぶときにセキュリティ面でチェックしたいポイントは、

  • 使用制限機能の有無
  • パスワード入力による印刷制限
  • ファクスの誤送信防止機能

 の3つ。中でもスキャンやファクスの機能制限が行える製品は多いが、プリントの制限が行えなかったり、ファクスの送受信の制限に対応していなかったりと、メーカーごとに細かい違いがある。複合機を利用する人数や業務形態に応じて、適した製品を選ぶ際の参考にしてほしい。

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