内定者に社会人気分を――カレイドソリューションズとマイコミが内製できる研修プログラムイマドキ新人教育の法則

カレイドソリューションズは、毎日コミュニケーションズと共同で、企業の内定者を対象とした研修用ビジネスゲームプログラム「アルティメットチョイス」の提供を開始する。「内製で実施すること」を前提に開発したプログラム。

» 2009年10月08日 15時50分 公開
[塙恵子,Business Media 誠]

 カレイドソリューションズは、毎日コミュニケーションズと共同で、企業の内定者を対象とした研修用ビジネスゲームプログラム「アルティメットチョイス」を開発し、10月15日に提供を開始する。価格は1セット(最大参加人数24人)49万8000円。

 「内製で実施すること」を前提に開発したプログラム。「社内講師で実施でき、会社の実情にあった講義が可能。さらに経年、複数回実施できるため、トータルのコストを抑えられる」(カレイドソリューションズ)

 セット内容は、投影資料、ルールシート、課題シート、意思決定カード、運営用グッズ、講師向け実施マニュアル。5人以上で実施可能で、実施時間は3時間程度だ。

個人をとるか、会社をとるか

 各テーブルに課題を記載したシートを配布。全テーブルの課題をすべて解決できたらゲームは終了となる。

 課題シートには、「5人必要」といった課題解決のための条件を設定している。初期状態では課題解決に対応できる人材が不足しているため、参加者はテーブルを移動しながら人を集めていき、すべての課題の解決を目指すことになる。

 各参加者には、あらかじめ「移動」「情報共有」「商談」「課題解決」の4枚の意志決定カードが配られている。カードの意志決定を実行するには人員が必要で、実行した意志に応じて評価が決まる。

 参加者はそれぞれ4枚の中から1枚を選び一斉に提示する。カードを選んだ参加者は選択した行動を実行するが、利害が異なる参加者間の調整を行う必要がある。例えば「移動」を選択すると、「働いている」という評価につながる。個人で高いポイントを得たい人はこのカードを選択する。会社の利益を考え「情報共有」を選ぶ場合は、テーブルの全員で同じカードを提示しなければなならないため、テーブル内全員の了解が必要だ。

 参加者は行動の結果によって、それぞれのカードに書かれているポイントを獲得し、その積み重ねで会社の利益と個人の評価が確定する。


 カレイドソリューションズはプログラムについて、「社会人として必要な“会社の利益を考える視点”“コスト感覚”“情報共有の重要性”の3つに気付ける。常に悩ましい状況の中での決断を迫られるため、指示待ち、受身といわれる世代にとって、ビジネスシーンにおける自己決定の醍醐味を体感できる」とコメントしている。

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