「ファイルを保存せずにうっかり閉じてしまった!」を防止する3分LifeHacking

ファイルの変更を保存せずにうっかり閉じるという悲しい事故を未然に防ぐ、ありがたいソフトを紹介しよう。

» 2009年11月02日 11時30分 公開
[kizuki,Business Media 誠]
アプリケーションの「閉じる」ボタン。これを押すと……
「変更を保存しますか?」と聞かれる。うっかり「いいえ(N)」ボタンを押そうものなら、前回保存してから今回までの作業内容はすべてパーだ

 ファイルの編集後にウィンドウを閉じようとして「'ファイル名'への変更を保存しますか?」とダイアログが表示された際、ついうっかり「いいえ(N)」を押してしまい、それまで作業していたファイルを失った経験は誰にでもあることだろう。それまでの何十分、場合によっては何時間もの作業がほんのちょっとしたオペレーションミスで失われてしまうわけで、その瞬間の絶望感はハンパではない。

 このような、ファイルの変更を保存せずに閉じてしまう悲しい事故を未然に防いでくれるありがたいソフトが、今回紹介する「ファインセーブ」だ。このソフトを常駐させておくと、前述のダイアログにおいて「いいえ(N)」ボタンが無効化される。つまり、保存せずに閉じるという選択肢そのものをダイアログからなくしてしまうことで、ファイルを保存せずにうっかり閉じることを防止してくれるのだ。

 初期設定状態では、無効化された「いいえ(N)」ボタンの下に「解除する」「解除しない」の選択肢が表示され、そこで「解除する」を選択した場合のみ、「いいえ(N)」ボタンが押せるようになる。つまり確認のために一段階ステップを踏まなくてはいけなくなるわけで、うっかりミスのほとんどはこの段階で防止できるはずだ。

 さらに、この「解除する」「解除しない」の選択肢すら非表示にすることもできる。こうなると、本ソフトを終了しない限り「いいえ(N)」ボタンを押すことはできなくなるので、ガードはさらに強固になる。もっとも、無意識のうちにそこまでガードをかいくぐってファイルを閉じてしまうようであれば、かなり疲れている証拠。医者に診てもらったほうがいいかもしれない。


「ファインセーブ」を起動させておくと、この「いいえ(N)」ボタンが無効化されて押せなくなるので、うっかりミスを未然に防ぐことができる
本当に保存しなくても問題ない場合は、「解除する」を選択することで「いいえ(N)」ボタンが押せるようになる
設定画面。下段の「以下の状況では解除メニューを表示しない」にチェックを入れておけば、さきの「解除する」「解除しない」は表示されなくなり、ファインセーブそのものを終了させない限り「いいえ(N)」ボタンは押せなくなる

 なお、Windows XPに対応している。筆者もExcelやPhotoshop、メモ帳などいくつかのアプリケーションを使った限りでは問題なく動作したが、アプリケーションによってはうまく動作しない可能性もあるので、利用頻度が高いアプリケーションや、とくに重要なファイルを扱うアプリケーションについては、使い始めるにあたってあらかじめ確認しておこう。

本日のレシピ
ソフト名 対応OS 利用料 作者
ファインセーブ Windows XP 無料 saekit氏

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