自分が言おうとしていることに関係する情報やアイデア、あるいは視点を相手が持っているかもしれないのに、それを考えず自分の思惑を実現することだけに躍起になる。これでは信頼は築けない。
「あの人はしゃべりすぎだ」という批判は誰もが耳にする。だが、「あの人は聞きすぎだ」という批判を聞いたことがあるだろうか。
――ノーム・オーガスチン(元ロッキード・マーティン会長)
まず相手の話を聞くこと、理解することが肝要なのだ。そうしないと、まったく見当違いな思い込みに従って行動することになりかねず、恥をかく上に逆効果になってしまうのだ。
「まずは耳を傾ける」の背後にある原則は、理解、尊敬、そして相互利益である。この行動の逆は、まず自分が話し、その後で相手の話を聞く、あるいはまったく聞かないというものだ。自分が言おうとしていることに関係する情報やアイデア、あるいは視点を相手が持っているかもしれないのに、それを考えず自分の思惑を実現することだけに躍起になるのだ。相手の言いたいことなどお構いなしで、しかも相手の準備が整う前から話し始めたりする。自己中心的な行動であり、これでは信頼は築けない。
(『スピード・オブ・トラスト』317ページより抜粋)
開催概要 | |
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日程 | 2010年2月18日(木)〜2月19日(金) |
時間 | 9時〜17時(2日間とも) |
料金 | 10万1850円 |
会場 | フランクリン・コヴィー・ジャパン セミナールーム(東京都千代田区麹町) |
「どんな状況であれ、信頼ほど即効性が期待できるものはないと断言できる。そして、世間の思い込みに反し、信頼は自分でなんとかできるものなのだ」――。
『7つの習慣』で著名なコヴィー博士の息子、スティーブン・M・R・コヴィーが、ビジネスにおける“信頼の力”を体系化したのが本書『スピード・オブ・トラスト』。
企業の不祥事や社内の権力争い、人間関係の崩壊などが問題視される昨今、新しいリーダーに求められる能力とは何なのか。私たちが行うあらゆる活動の質に働きかける信頼の力を、本書中の“名言”を抜粋しながら解説します。
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