「あの人は聞きすぎだ」という批判を聞いたことがあるだろうか名言で読む「リーダーの必読書」

自分が言おうとしていることに関係する情報やアイデア、あるいは視点を相手が持っているかもしれないのに、それを考えず自分の思惑を実現することだけに躍起になる。これでは信頼は築けない。

» 2009年11月10日 08時30分 公開
[フランクリン・コヴィー・ジャパン,Business Media 誠]

 「あの人はしゃべりすぎだ」という批判は誰もが耳にする。だが、「あの人は聞きすぎだ」という批判を聞いたことがあるだろうか。

――ノーム・オーガスチン(元ロッキード・マーティン会長)

 まず相手の話を聞くこと、理解することが肝要なのだ。そうしないと、まったく見当違いな思い込みに従って行動することになりかねず、恥をかく上に逆効果になってしまうのだ。

 「まずは耳を傾ける」の背後にある原則は、理解、尊敬、そして相互利益である。この行動の逆は、まず自分が話し、その後で相手の話を聞く、あるいはまったく聞かないというものだ。自分が言おうとしていることに関係する情報やアイデア、あるいは視点を相手が持っているかもしれないのに、それを考えず自分の思惑を実現することだけに躍起になるのだ。相手の言いたいことなどお構いなしで、しかも相手の準備が整う前から話し始めたりする。自己中心的な行動であり、これでは信頼は築けない。

(『スピード・オブ・トラスト』317ページより抜粋)

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開催概要
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時間 9時〜17時(2日間とも)
料金 10万1850円
会場 フランクリン・コヴィー・ジャパン セミナールーム(東京都千代田区麹町)

『スピード・オブ・トラスト 「信頼」がスピードを上げ、コストを下げ、組織の影響力を最大化する』

『スピード・オブ・トラスト 「信頼」がスピードを上げ、コストを下げ、組織の影響力を最大化する』

 「どんな状況であれ、信頼ほど即効性が期待できるものはないと断言できる。そして、世間の思い込みに反し、信頼は自分でなんとかできるものなのだ」――。

 『7つの習慣』で著名なコヴィー博士の息子、スティーブン・M・R・コヴィーが、ビジネスにおける“信頼の力”を体系化したのが本書『スピード・オブ・トラスト』。

 企業の不祥事や社内の権力争い、人間関係の崩壊などが問題視される昨今、新しいリーダーに求められる能力とは何なのか。私たちが行うあらゆる活動の質に働きかける信頼の力を、本書中の“名言”を抜粋しながら解説します。


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