iPhone限定――アドレスブックで「よく行くお店管理法」3分LifeHacking

食べ歩き大好きな筆者は、当然のように外食も大好きだ。だんだんと行きつけのお店が増えてきて、お店情報を整理するのが大変。そんな時、iPhoneのみの技ではあるが、現状ではベストと思えるやり方を思いついたのだった――。

» 2009年11月16日 12時00分 公開
[杉村啓,Business Media 誠]
iPhone上のGoogle Mapsで検索して出てきたピンを選ぶと「連絡先に追加」という項目がある。ここで登録し、あとでMacやPC上で編集すると非常に楽だ

 筆者は自他ともに認める食道楽な人だ。料理を食べるのが好きだし、料理を食べに行くのも好きだし、料理の写真を撮るのも大好きだ。そしてそれは超有名店だけではなく、いわゆるB級グルメとかも大好きだったりする。

 そんな食べ歩き大好きな筆者は、当然のように外食も大好きだ。最初は自分の周りのお店だけをチェックしていたものの、だんだんと行きつけのお店が増えてきて、さらには色々な人にお店を紹介されて、結構な数のお店に行くようになった。

 そうなると、だんだんとお店の情報を整理するのが大変になってくる。そこで活用していたのが、携帯電話のアドレスブックのグループで「お店」というカテゴリを作り、そこにお店情報を登録するというもの。これだとお店の電話番号を登録できるし、住所も登録できるし、メモ欄に営業時間なども入力することができる。ふとお店に予約の電話を入れたくなったら、その場で電話できるし、さらにはGPS付きの携帯やiPhoneだったら地図まで表示できてしまう。比較的道に弱い筆者としては、事前に登録してさえいればすぐさまiPhoneで地図情報を呼び出せるのは本当にありがたい。

 別に「食べログ」アプリのブックマークや「ぐるなび」アプリのブックマークでも良いといえば良いけれども、連絡帳で管理することにはいくつかメリットがあったりする。まずは、iPhoneで登録する場合、Google Mapsから直接お店情報を登録したりすることができるという点だ。さくっと検索をして、ピンが落ちてきたらそのピンを選択したところからそのまま登録することができる。これはかなり便利だ。

 さらに、一度登録するとそのデータをあれこれと活用したり、オフラインでも素早く閲覧することができたりするのも大きい。特にiPhoneだと、MacやPCとデータ連係を行うので、iPhoneから登録したりした情報をMacやPC上で編集したり、MacやPC上で登録したデータをiPhoneに反映させることが非常に簡単にできる。

 しかも、iPhoneのアドレスブックに入っていれば「何か○○近辺で△△のいいお店がない?」と友人に聞かれたときにも、素早くお店を探してすぐにその友人にお店データを送ることが可能だ。さらに言うと、自分で実際に行ったり発見したりしたお店の情報を自分で登録するのは非常に楽しい。自分だけのデータベースを作るというのは、本当に楽しい行為なのである。これは元々あれこれ自分なりの情報を分類するのが大好きな筆者だけかもしれないが、ほかにもそういうことが好きな読者諸氏がいると信じている。

 ――それはさておき、お店グループが100件近くなってくるにつれて、だんだん管理が難しくなってきた。お店の名前だけを見ても、最寄り駅がどこで、どんなジャンルの料理を出してくれるのかも把握しきれなくなってきている。そこで、どうにか便利に管理する方法はないか(しかもなるべく無料で)と知恵を絞った結果、iPhoneのみの技ではあるが、現状ではベストと思えるやり方を思いついたので紹介させていただきたい。

エリアもしくは最寄り駅を入れる

行きつけのお店がばれるのは何かちょっと恥ずかしいけれども公開。筆者は北千住のお店に行きつけが多いので、北千住が非常に充実してしまった

 これはやっている人も多いのではないかと思うが、やってみたらかなり便利だった。アドレスブックのデータは「姓」「名」がある。このうち「姓」に最寄り駅を、「名」に店名を入れるというものだ。

 こうすると、例えば今いるエリアでどこのお店が近いのかなどがすぐに分かる。ここでのポイントは、本当の最寄り駅というよりは、自分がよく使う、つまりはそのお店に行く時に使っている駅を入力するといいだろう。誰に見せるようでもないので、自分に都合がいいデータで構わないのだ。


会社名をタグに使う

アドレスブックで表示したところ。お店名の下にタグに使っているものが表示されている

 お店の名前、最寄り駅、電話番号などのほか、あると便利なのが「何のお店か」という情報だ。つまり、タグをつけたいのである。

 メモ欄でも用は足りるのだが、個人的にオススメなのが「会社名」をタグのように使うというもの。例えば、お肉が美味しいお店だったら「肉」とか入れるのだ。もちろんスペースで間をあけて、複数の単語を入力してもいい。

 こうすると、iPhone OS 3.0以降で加わったSpotlight(ホームから画面を左にスライドさせると出てくる検索画面)で、検索できるようになるのだ。例えば肉と入れて検索してみると、会社名のところに「肉」と書かれているお店がずらずら並んでくるという事になる。友人などに「今日はお肉が食べたいんだけれども、何かいいお店ない?」と聞かれたら、すぐさま「肉」と入れて検索すればいいのだ。もちろん、自分が肉を食べたい時はそのままお店を選択して、予約の電話をスマートに入れてしまえばいい。

 さらには、食べログやぐるなびなどにはない、オリジナルな分類もできるのが自分だけのタグの特徴だ。例えば筆者の場合、よしながふみさんのエッセイ漫画「愛がなくても喰ってゆけます。」で紹介されたお店には「愛喰」というタグを入れて、すばやく呼び出せるようにしていたりする。

 会社名をタグに入れた理由は、見た目の美しさとアプリの都合にある。メモ欄でも検索にはひっかかるようになるのだが、アドレスブックとかで単体で見た時にお店の名前とともにそのお店がどのようなお店なのかが分かる方が個人的にはスマートだと思ったからだ。それと、iPhoneの人気アプリ「GRContact」のように、メモ欄が見えないアドレスブックアプリケーションを使っている場合にも、会社名をタグのように使うといいだろう。


(左)GRContactで同じ情報を表示したところ。このアプリだとメモ欄が見えないので、会社名に入れておくといいだろう。(中央)「肉」で検索したところ。このままお店を選べばすぐにそのお店情報を呼び出せる。(右)「愛喰」で検索するとこんな感じ。このようにオリジナルな分類ができるのが、自前タグのいいところだ

 いかがだっただろうか。少なくとも筆者はこの方法を思いついて、飛躍的に便利になった。何せMobileMeに加入していれば、自動的にバックアップも取ることができるので、何かあってもこれらの情報が失われる可能性は非常に低いのだ。この方法は、タグがあると便利な情報を管理するのに応用が利くかもしれない。ほかにまた何かいい方法を思いついたら紹介したいし、もし何かいい方法があったら教えてくれるとありがたい。

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