手帳術をどう“インストール”するか2009手帳特集“超”入門編(1/2 ページ)

ハードとしての手帳という側面もあるが、実際に利用する際にはソフトとしての「手帳術」も重要だ。今回は、手帳術とはなにか、どうやったら続けられるのかを説明しよう。

» 2009年12月01日 12時45分 公開
[舘神龍彦,Business Media 誠]

 この連載の第1回第2回では、それぞれ“なぜ手帳なのか”“どう選ぶのか”をテーマとして手帳について考えてきた。今回は、手帳術とはなにか、またどうやったら続くのかを説明しよう。

代表的な手帳術
手軽さ 分類 利用アイテム 具体的な方法 効能
☆☆☆ ペン シャープペン 未確定の予定はシャープペンで書き、確定したらポールペンで書く 予定の変更に簡単に対応。未確定の予定を忘れない
☆☆ ペン マルチペン 色と内容をリンクさせる。黒:事実、赤:感想、緑:データ など 色と内容が一目で区別できる
☆☆ 付せん 付せん 未確定の予定は付せんに書いてその週/月などのページに貼っておく 手帳の記入面と違う色で未確定の予定が目立つ。張り直しで移動も簡単
書き方 (手帳全般) 本や映画などで気になった言葉をメモしておく たまに参照してモチベーションの維持向上に役立てる
書き方 時間軸のある手帳全般 移動は所要時間も含めて書く 外出全体の正確な所要時間が分かる
書き方 (手帳全般) 左に予定、右に実際にやったことを書く 作業の所要時間を見積もり、次回に生かせる
書き方 レフト式 その週にやることをリストアップして片付けていく その週のタスクを一覧し、集中できる
参照 (手帳全般) 夢や目標を書く。常々参照する 目標を常に参照しモチベーションの維持と向上に役立てる
参照 年間予定表 家族の誕生日を書く 誕生日を忘れない
参照 (手帳全般) 行きたい場所、買いたいものをリストアップ やりたいことを忘れない
参照 (手帳全般) 写真や切り抜きを貼る 空いた時間に見て和む
☆☆ 記入法 シール シールを活用する 予定の種類を一目で判別する
書き方 (手帳全般) 略号を活用して記入スペースを稼ぐ 小さな記入スペースを活用
手軽さの基準:実行のハードルが低いものから「☆」「☆☆」「☆☆☆」の順番。習慣として身につける必要があるものや、手帳以外のアイテムが必要なものほど数字が大きくなる

手帳術が多すぎる!

 手帳術をひとことで定義すると“手帳を使いこなすための各種テクニック”だ。

 手帳は、紙でできているがゆえに道具としての自由度が高い。

 それは、各種習慣(1日に何回も見る、まめに記入する、etc)であり、ほかのアイテムとの組み合わせ(付せん、マルチペン、ブックダーツ、ラインマーカー、シール、ノートメモ帳)であり、記入のルール(略号を利用する、座右の銘を書く)などである。

 その目的は、効率を上げることであり、モチベーションを保つことだ。

 手帳を快適に使うこと自体を目的としたものもある。手帳の紙質に合わせたペンを選ぶことなどがそれにあたる。またシステム手帳のリフィル自作する人は珍しくない。実際、ネット上で自作のリフィルを公開したり販売したりしている人もいる。

 有名人がプロデュースする手帳も、そういう手帳術の追求の果てに見つけたその人ならではの形だ。普通の人よりははるかに忙しい彼らが自分なりに体得してきた時間術を実行するためにカスタマイズされたものが有名人プロデュースの手帳なのである。

 そして自分専用の手帳を作ったりしない圧倒的大多数の人にとっては、どうやって使うかは永遠のテーマである。

 それは、手帳術を指南した本が世にあふれていることや、秋になるとビジネスマン向け雑誌がこぞって手帳を特集することでも分かる。

 では、どんな手帳術ならばラクにできるのか。そもそも自分に合った手帳術とはなにか。今回のテーマはこれである。

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