図解思考で、新型インフルの仕組みを見える化する世の中「四角形と矢印」でできている(2/3 ページ)

» 2009年12月14日 20時00分 公開
[永田豊志,Business Media 誠]
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省略してもいい部分、必ず記入すべき部分

編集部H 一応、できましたけど……。(図1)

永田 最初にしては、結構しっかり描けましたね。

編集部H う〜ん、新型と従来型の関係をどう描くか、よく分からなくて。

永田 まずは、順に解説していきましょう!

編集部H はい。

photo 図1 とりあえず、Hさんの図解が完成!

永田 まず、インフルエンザウイルスの種類が3種類あります。これは分岐ツリーで見せるのは良いですね。そのうち、AとBだけが人に感染する。人の顔をアイコン化しているところなんかもよいですね。ただ、感染されてうれしいわけではないでしょうから、この表情は微妙です……。

編集部H 確かにっ。そうですね……。

永田 またソ連型と香港型の記述は重要なので、必ず入れましょう。これらはA型の1タイプですから、Aからさらに分岐をさせるか、あるいは吹き出しなどを使って、トピックとして表せばよいのではないでしょうか?(図2)

編集部H ふむふむ。

photo 図2 A型はさらにソ連型と香港型に分けることができる、これを吹き出しで表現!

永田 そして、これまでの話が従来型で、新型というのは、これらの型とは別のグループです。ですから、従来型と新型を対比させるように別グループでくくって、両端矢印などを入れるといいかもしれません。(図3)

編集部H あっ、なるほど〜。

photo 図3 従来型と新型を両端矢印で対比させる

永田 次に新型では鳥からの感染ルートと、からの感染ルートの2タイプがあるのすが、この絵もいいですね。ただし、感染ルートによってH1N1亜型、H5N1型という異なるウイルスが感染源となりますので、矢印横にきちんと記入します。逆に「感染」というのは何度も出てきますが、矢印自体で感染をイメージできるのであれば、わざわざ書かなくてもよいでしょう。図解通訳では、自分が後からイメージできるものはどんどん省略して結構です。

編集部H その方が楽ですね。

永田 最後に警戒レベルの話が出てきますが、これが記入されてませんね。レベルが1〜6まであって、5が現在、6がパンデミックであるので、これをレベルメーターのようなグラフで示すと分かりやすいです。(図4)

編集部H ほお〜、なるほどですね。

photo 図4 従来型と新型を両端矢印で対比させる

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