かつてクライスラーの会長とCEOを務めたリー・アイアコッカは、部下のチーフ・エンジニアにコンバーチブルのモデル製作を命じた。エンジニアは業界標準に従って返事をしたが、アイアコッカは激怒してこう叫んだ。
屋根を切り取ってしまえばいいんだ!
――リー・アイアコッカ(クライスラー会長・CEO)
結果重視は一つの考え方であり、行動重視とは異なる。ソニーの大曽根幸三は、小さな木の切れ端を部下のエンジニアリング・チームのところに持って来て、このサイズの携帯用ステレオを作りたいと言った。そこから誕生したのが、あのウォークマンだ。
トム・ピーターズは著書、『経営革命』の中で、かつてクライスラーの会長とCEOを務めたリー・アイアコッカが同社の製品ラインにコンバーチブル(編集部注:オープンカーの一種)を加えようとした経緯を紹介している。
彼(アイアコッカ)は、手順書に則って部下のチーフ・エンジニアにモデル製作を命じた。そのエンジニアは業界標準に沿って答えた。「承知しました。9カ月で試作品をまとめられます」その場にいた者数人の報告によると、アイアコッカは激怒して言ったという。「君らは全然分かっていないな。車を見つけて、屋根を切り取ってしまえばいいんだ!」と。
(『スピード・オブ・トラスト』182ページより抜粋)
開催概要 | |
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日程 | 2010年2月18日(木)〜2月19日(金) |
時間 | 9時〜17時(2日間とも) |
料金 | 10万1850円 |
会場 | フランクリン・コヴィー・ジャパン セミナールーム(東京都千代田区麹町) |
「どんな状況であれ、信頼ほど即効性が期待できるものはないと断言できる。そして、世間の思い込みに反し、信頼は自分でなんとかできるものなのだ」――。
『7つの習慣』で著名なコヴィー博士の息子、スティーブン・M・R・コヴィーが、ビジネスにおける“信頼の力”を体系化したのが本書『スピード・オブ・トラスト』。
企業の不祥事や社内の権力争い、人間関係の崩壊などが問題視される昨今、新しいリーダーに求められる能力とは何なのか。私たちが行うあらゆる活動の質に働きかける信頼の力を、本書中の“名言”を抜粋しながら解説します。
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