屋根を切り取ってしまえばいいんだ!名言で読む「リーダーの必読書」

かつてクライスラーの会長とCEOを務めたリー・アイアコッカは、部下のチーフ・エンジニアにコンバーチブルのモデル製作を命じた。エンジニアは業界標準に従って返事をしたが、アイアコッカは激怒してこう叫んだ。

» 2009年12月15日 12時00分 公開
[フランクリン・コヴィー・ジャパン,Business Media 誠]

 屋根を切り取ってしまえばいいんだ!

――リー・アイアコッカ(クライスラー会長・CEO)

 結果重視は一つの考え方であり、行動重視とは異なる。ソニーの大曽根幸三は、小さな木の切れ端を部下のエンジニアリング・チームのところに持って来て、このサイズの携帯用ステレオを作りたいと言った。そこから誕生したのが、あのウォークマンだ。

 トム・ピーターズは著書、『経営革命』の中で、かつてクライスラーの会長とCEOを務めたリー・アイアコッカが同社の製品ラインにコンバーチブル(編集部注:オープンカーの一種)を加えようとした経緯を紹介している。

 彼(アイアコッカ)は、手順書に則って部下のチーフ・エンジニアにモデル製作を命じた。そのエンジニアは業界標準に沿って答えた。「承知しました。9カ月で試作品をまとめられます」その場にいた者数人の報告によると、アイアコッカは激怒して言ったという。「君らは全然分かっていないな。車を見つけて、屋根を切り取ってしまえばいいんだ!」と。

(『スピード・オブ・トラスト』182ページより抜粋)

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