「みんな“流行のダイエット”に踊らされすぎなのでは?」「普通に健康な生活を送ったら、普通にやせるはずだよな……」そんな思いからスタートしたダイエット連載。果たして1週目の結果は……。
「流行のダイエットはやりません」と宣言した連載初回に続き、今回はいよいよダイエット実践リポートをお届けします。年末年始に食べ過ぎて、ダイエットを今年の目標に挙げている人も多いと思いますが、私の体当たり実験を参考にしてくれたらうれしいです。
さて、最初に簡単におさらいしておきますと、私の肉体スペックは下記のとおり。
ダイエットのルールは、
です。ひとことで表すと、「魚はOKなベジタリアン」。ちなみに私は、このような食生活をかつて実践したことはありません。
これを2カ月続けたらどうなるのか? 続けていく途中でどんな出来事が起き、それをどう乗り越えていくのかをつぶさにリポートしていきます。
それでは、さっそく第1週のリポートをごらんください。
食事と運動 | 内容 |
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朝食 | みかん |
昼食 | ざるそば、ツナ&卵サンドイッチ |
夕食 | ホタテとキノコの鍋、納豆ご飯、キャベツとタマネギのサラダ、みかん |
運動 | 5キロのジョグ、腹筋30回×3セット |
いたって楽勝です。朝と昼は少な目ですが、夜にしっかりと食べたのでひもじさはナシ。夕飯は品数は多くても野菜中心ですし、1つ1つのカロリーは低いので、安心してモリモリ食べられます。
とくに変化は感じません。まあ、まだ初日ですからね。運動後の深夜に空腹に襲われるかと思いきや、何も起きずにひと安心でした。
食事と運動 | 内容 |
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朝食 | みかん |
昼食 | いなり寿司、ツナ&卵サンドイッチ |
夕食 | ホタテのマリネ、キムチ、納豆ご飯、粉ふき芋、バナナ |
運動 | 5キロのジョグ、腹筋30回×3セット |
初日と変わらず、ラクに過ごせました。ただ、正直に告白しますと、勤務先に年末年始の社員の帰省土産のお菓子がドサッと積まれており、これが非常に気になりました(笑)。気を紛らわせるために、ボトルのキシリトールガム(シュガーレス)をデスクに常備することに。
朝に果物しか食べていないのに、午前中は空腹感がありません。予想ですが、糖分を摂取することで、空腹感が抑えられているような気がします。とはいえ、夕方18時を過ぎると徐々に空腹感が押し寄せ、帰宅途中には腹が鳴り、帰宅するころには腹ぺこですなのですが。
それにしても、食事前にバナナやみかんを1つ口にするだけで、すーっと空腹感がおさまるのが発見でした。それと、わずか2日目にして便通がよくなりました。
食事と運動 | 内容 |
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朝食 | バナナ |
昼食 | サラダ巻、ツナ&卵サンドイッチ |
夕食 | おでん、にんにく入り野菜サラダ、納豆ご飯、みかん |
運動 | なし |
2日目とほぼ変わりありません。夜に空腹で目が覚めることを危惧(きぐ)していましたが、その兆候すらありません。ダイエット中であることすら、あまり意識していない自分がいます。3日目も無事終了。
仕事や通勤、読書といった自分のペースで生活しているときは「(ジャンクフードやお菓子を)食べたい!」とは感じずに済むのですが、強制的に入ってきてしまう情報(テレビCMや街頭ポスター)には心を乱されそうになります。
ただ、これも夕方から帰宅時間帯の18時〜21時だけの現象です。24時間常にあらがっている感じではなく、特定の時間帯だけやり過ごせば大丈夫なので、まだ気が楽ですね。
食事と運動 | 内容 |
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朝食 | バナナ、みかん |
昼食 | ツナサンドイッチ、みかん |
夕食 | ホタテとトマトのパスタ、大根と海苔のサラダ、みかん |
運動 | 5キロのジョグ、腹筋30回×3セット |
4日目にして、初めて午前中に腹が鳴りました。そのせいかどうかはわかりませんが、買い置きしたボトルガムが、3日で空っぽになりました。つい口寂しくて、次々に消費してしまったようです。ボトルをよく見ると、1パッケージで260キロカロリーほどあります。シュガーレスなので糖分や脂質はないのですが、炭水化物は含んでいるのですね。これを機会にガムはやめることにしました。
野菜を意識して食べるようにしています。サラダやマリネが中心になってきますが、いかんせん食べ応えがイマイチです。勘で「おろしニンニクをかけたらうまいかも」とやってみたところ、ドンピシャでした。風味とコクが加わって、ただのサラダがぐぐっと豪華に。「サラダにおろしニンニク」はマイブームになりそうです。
食事と運動 | 内容 |
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朝食 | バナナ、みかん |
昼食 | ツナサンドイッチ、みかん、ミネストローネ |
夕食 | みそ煮込みうどん、ごはん、トマトとタマネギのマリネ、ベーグル |
運動 | 5キロのジョグ、腹筋30回×3セット |
5日目に入りましたが、つらさはほぼありません。夜中に目が覚めることもないです。ただ、ランチだけでは足りなかったので、コンビニでカップスープ(野菜ミネストローネ)を買って食べました。
ところで、体重は落ちているのか、現状よく分かりません。体重計に乗るのは、1週間に1度と決めているので。体感的にはほぼ変化ナシ、です。
食事がとても待ち遠しくなります(特に夕飯が)。家に着く直前は、食べ物のことしか考えられません。家路に向かう足が早歩きになってしまいます。
食事でひとつ気づいたことがあります。それは、生の大根とか、玉ネギ等の「かみ応えのある食材」は、食べたときの空腹感を癒す力が大きいことです。「ダイエットで食べる野菜=レタス」なイメージがありますが、レタスのような柔らかい葉っぱ類ではなく、ボリボリかめる根、茎、球根系のほうが、高い満足度が得られるように思いました。
食事と運動 | 内容 |
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朝食 | シナモンロール、クロワッサン、カボチャベーグル |
昼食 | 野菜とキノコの生ラーメン、かわはぎの干物、キムチ |
夕食 | ツナサンドイッチ、みかん |
夜食 | 焼きもち、バナナ、みかん |
運動 | フットサル2時間 |
「メントス食べる?」と訊かれ、「サンキュー」と無意識に差し伸べた手をあわてて引っ込めたダイエット6日目です。
朝、天然酵母のパンだから……とシナモンロールを食べ、昼には、年末に購入していた生ラーメンを「腐らせてはまずい」と食べてしまいました。なんだか罪悪感があります。
みかんとバナナを毎日2〜3個消費しているので、バスケット単位で買って常備しておくことにしました。包丁が必要なリンゴやグレープフルーツと違い、手でむいてサッと食べられるのがよいです。
1回1回の食事がとてもおいしく感じるようになりました。おもちって、こんなに味しましたっけ?
ふだんは時間をかけずにババッと終わらせていたのを、今は1.5倍の時間をかけてゆっくり食べています。
1日に2回ほど、「がんばっているんだし、アメ玉1個くらいいいよな?」「ハイチュウひとつのカロリーなんて、たかが知れてるぞ?」というもう1人の自分からのささやきが聞こえてきます。確かにその通りなのですが、1個食べたらなし崩し的にアレもコレもとなりそうな気がして、ぐっと耐えました。
食事と運動 | 内容 |
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朝食 | 食パン(脂質、タンパク質ゼロのブルーベリージャムと)、みかん |
昼食 | かわはぎの干物、バナナ |
夕食 | 肉抜きポトフ、タコと玉ネギのマリネ、キムチ、みかん |
夜食 | 焼きもち、みかん |
運動 | フットサル3時間 |
とても温厚で、いまだかつて取り乱した姿を見たことのないほど冷静で、心優しい知人がいるのですが、その彼に「おまえ、カップ焼きそば食っちゃいけないんだろ!ダイエットしてんだろ!? 話がちがうじゃねーかよっ!」と激しく詰め寄られ、私は空になったカップ焼きそばの容器を握りしめ、「ダイエットに失敗しただけでなく、友情にまでヒビを入れてしまったオレはなんてバカなんだ……」とうなだれる夢で目が覚めました。おはようございます。
心の奥深くでは、食べたいものを食べられないことがストレスの原因になっているようです。
運動の前に、干物とバナナだけでは少なすぎることが確認できました。疲れる前にお腹が空きすぎて、ガス欠(動けなくなる)になってしまいました。運動前はしっかり炭水化物をとりましょう。
肉と砂糖のない生活スタイルには慣れてきたのですが、「人生は短いんだ。好きなモノも食べなくてどうする?」とか、「明日死んだら、きっと後悔するぞ。最後の晩餐が焼きもちとみかんでいいのか?」といった内なる声のささやきがたびたび聞こえてきます。その声を打ち消すのが少々しんどいです。
まずは、なんとか最初の1週間が終了しました。以下、1週間後の記録経過です。
1週間で2キロ減らせたので、まあ順調な滑り出しといえそうです。
僭越(せんえつ)ながら、ダイエット開始1週間にして、「ダイエットを100%成功させる秘訣」を発見しました。
どんなに意志が弱くても、体重を落とすことのできる方法、それは「野菜を使った、おいしいレシピを見つけるコト」です。
1週間で2キロ落とせたのは、運動のせいではなく、食事制限のおかげです(運動量はいつもと同じなので)。空腹感をそつなく乗り切れたのは、私の意志が強かったからではなく、「おいしく野菜を食べる方法」を自分なりに見つけられたからに過ぎません。
ダイエットを始めると、レタスとキュウリだけのサラダしか食べてはいけないと条件反射的に考えがちですが、自分はそれでは続かないと思い、いろんな野菜と魚介類(さらには調味料&味付け)を組み合わせました。野菜をおいしく食べることができたから、無理なくこの1週間を乗り切れたのです。
さて、来週以降はどうなるのでしょうか……。次回リポートもお楽しみに!
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