元気のない自分にアドバイス――やる気リカバリー動画を自作するiPod touchだってできるもん(2/3 ページ)

» 2010年01月26日 18時00分 公開
[石井力重,Business Media 誠]

セルフ指示ルーレットの使い方

 iPod touchに標準で入っているビデオアプリを立ち上げ、先に作ったファイルを再生します。指示文章の入った画面がルーレットのように、高速でぱっぱっと切り替わります。


 ムービーメーカーで先のように作ると“1秒で2枚”の速さで切り替わります。文字を読みとるには早すぎる速度です。ザーッと流して「えいっ」と止め、書いてあることを行動に移す、という使い方をします。

 なお、ビデオアプリのストップボタンは、5秒以上画面に触れないでいると消えてしまいます。上の動画で画面を2回タッチしているのはそのためです。1回のタッチで止める方法もあります。動画を再生したら、左手を画面に触れさせておきます。こうすると、ストップボタンは10秒でも20秒でも、ずっと表示されたままになります。そして、右手で一時停止ボタンを1度押せば、すぐにルーレットを止められます。

 写真アプリのスライド再生機能でも似たようなことが行えます。しかし、スライド再生インターバルは少なくとも数秒単位なので、受動的な気分の時には、長すぎて眺めているのが面倒になってうまくいきません。「受動的な気分の自分」にとっては、ザーッとながれる指示文をタッチして止めるだけの方がはるかに使いやすいので、作成に手間がかかってもこの方法をオススメします。

 ちょっとだけ使ってみたいという人向けに、筆者の作成したルーレットの動画ファイルをYouTubeにアップしておきます。iPod touchで見ていただければ、ほぼ使っている時の雰囲気を体験できるでしょう。


  • アイデアの評価:★★★★☆

 このアプリは落ちている時の自分に、元気なときの自分がなんとかアドバイスを与える、という目的で作りました。筆者自身も使っていますが、なかなか使い心地がいいです。☆5つとしたいところですが、動画作成の手間のかかることを考慮して、☆4つとしました。

 「ああ、なにもする気が起きない」というときには、ルーレットを回し、えいっと止めて「コーヒーを入れる」とでれば、とにかく席をたってコーヒーを入れにいくようにしました。「ブラウザを閉じ、執筆」なんて指示がでると、書きかけのGmailがあろうと、読みかけのニュースがあろうと、ブラウザをばさっと落として、とにかく筆をとります。

 これによって、「気が乗らなくて一向に着手できない」「終わらないから机から離れられない」という状態に陥ることが、大幅に減りました。

 スキルフルな人ならば、リカバーに効くコツがいくつも持っているでしょう。そういうコツを、落ちている時の自分に向かってアドバイスできる、という効果だけでも、動画を作る手間に見合います。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ