みんなの青色申告2010も2年間でさまざまな機能が追加されている。具体的には、
などだ。ジャパンネット銀行の取引明細の取込は、ネット通販などを行っている人には大きな改善ポイントだ。1日1件の取引でも365、10件なら3650も相手先や金額を入力しなければいけないところを、勘定科目以外の入力を自動化できれば、大幅な作業軽減となる。ちなみに「やよいの青色申告10」にも「MoneyLook for 弥生」という機能があり、多数の銀行口座との連携ができるが、使ってみた感じはIB連携オプションの方が操作性はよさそうな印象を持った。
前回の記事で筆者が唯一使いにくいと指摘したのは減価償却の即時償却(措置法28の2)の処理だった。裏技的な操作を必要としていたが、「みんなの青色申告2010」ではプルダウンメニューに即時償却が用意され、簡単に操作できるようになった。「みんなの青色申告2010」の方が「やよいの青色申告」より機能改善がされた印象だ。
青色申告ソフトはメーカー間のデータ互換性はない。一度使い始めるとメーカーを変更しにくいジャンルの製品だ。過去データを無視すれば乗り替えは可能だが、操作面での慣れもあるので、同じ製品のバージョンアップを繰り返すことが多い。今回紹介した2製品は、実績もあり、どちらを選択しても問題はないと思われる。最初によく検討してからメーカーを決めてほしい。
確定申告のシーズンなので、数回に分けて税金について書いてみた。実際に確定申告に関係するのは個人事業主の方が多いと思うが、今回はサラリーマンの方にも少し税金のことが身近に感じられるよう意識したつもりだ。筆者は数年前まで税のことは何も知らないサラリーマンだったし、現在も詳しいわけではない。実際に確定申告をしてみようと思う方は専門書を読むなど、より詳しく調べていただきたい。
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