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» 2010年03月01日 21時11分 UPDATE

今さら聞けないクラウド入門:結局、クラウドとかSaaSって何なの?

「よく分からないけど、言葉だけは最近よく聞く」と思っているビジネスパーソン向けに特集「今さら聞けないクラウド入門」をスタート! これでクラウドやSaaSが分からない人も分かるようになる(はず)。

[鷹木創,Business Media 誠]

 「クラウドって雲?」「SaaSって何? なんて読むの?」――。日ごろインターネットに詳しい人でも意外と答えられない人がいるのではないだろうか。特にITとは関係のない業務を担当している人にとって、クラウドやSaaSが分からない人も多いはず。そこで誠 Biz.IDでは、「よく分からないけど、言葉だけは最近よく聞く」と思っているビジネスパーソン向けに、今月は「今さら聞けないクラウド入門」を実施する。

 さて早速「クラウド」だが、いきなり@ITの情報マネジメント用語事典から引用。

クラウドコンピューティング

 インターネット上にグローバルに拡散したコンピューティングリソースを使って、ユーザーに情報サービスやアプリケーションサービスを提供するという、コンピュータ構成・利用に関するコンセプトのこと。

 インターネットやTCP/IPネットワークは、しばしばクラウド(cloud=雲)と表現される。ここから、インターネット上の“どこか”にあるハードウェアリソース、ソフトウェアリソース、データリソースをユーザーがその所在や内部構造を意識することなく利用できる環境、ないしその利用スタイルを「クラウドコンピューティング」という。

 いろいろ難しいことも書いてあるが、「インターネットやTCP/IPネットワークは、しばしばクラウド(cloud=雲)と表現される」とあるから、クラウドがどうやらネットワークを指すことは分かった。なるほど、要は「ネットワーク上」が「クラウド」というわけだ。

 では「SaaS」との違いはなんだろう。SaaSというのは、「Software as a Service」の頭文字を取った略語で「サース」と読む。これまで1つのパッケージとして導入していたソフトを、必要な機能を必要な分だけサービスとして導入しようという意味だ。

 例えば、マイクロソフトのOfficeで考えると分かりやすいかもしれない。OfficeはWordExcelPowerPointなどが1つのパッケージになっている(もちろんそれぞれでも購入できるが)。極端な話、これらを「Wordの校正機能だけ」であるとか、「ExcelのIF関数だけ」であるとか、「PowerPointのあのクリップアートだけ」――で導入できるようにしたものが、必要な機能を必要な分だけ、すなわちSaaSであると言えそうだ。

 提供形態も当然変わってくる。物理的なパッケージソフトの形では「必要な機能を必要な分だけ」というのは難しいだろう。ユーザーの数だけニーズがあるとすれば、個々のユーザーが自分の好きな機能を好きなだけ選べるのは、やはりネットワーク経由でのダウンロード提供がやりやすい。そう、クラウドでの提供だ。SaaSがパッケージソフトを個別に選択できるようにした形態だとすると、クラウドはその提供方法と考えると分かりやすいのではないだろうか。

 実際にGoogleでもGoogle Appsというクラウドサービスを提供中だ。これはWordやExcelに当たるGoogle Docs、メールシステムに当たるGmail、グループウェアに当たるGoogle CalendarをSaaSとして提供している。

 ちなみにBiz.IDで人気連載「最強フレームワーカーへの道」を担当している永田豊志さんもクラウドに詳しい。「クラウドとは、インターネットにつなぐサービスで、その主体がネットの向こう側にあり、利用量に応じてフレキシブルにキャパシティを増やせることが特徴。ネット側のサービスは、コンピュータリソースだったり、アプリケーションだったり、OSだったりする」というのが永田さんの理解。筆者の理解とは必ずしも一緒でないかもしれないが、クラウドやSaaSは今が流行の言葉なのでそれぞれの口から語られることも多い。ある程度幅を持たせて理解した方がいいかもしれない。

 永田さんによると、中小企業がクラウドを導入した方がいい理由はなんと言っても「コストメリットが大きいため」。利用の頻度などに応じて柔軟に価格が変わるからだ。一方で「大規模ユースではパッケージを買う、サーバを買うほうが安いことも多い」という。このあたりは利用するクラウドサービスを事前に調査して、自社の適用条件を検討した方が無難だ。必ずしもクラウドだけをターゲットにすることもないだろう。

 コスト以外のメリットとしては、「集中管理しやすい」「技術の陳腐化を防げる」「乗り換えが容易」「運用メンテナンスが楽」などだ。特にクラウドサービスはアップデートが早いので、パッケージソフトと異なり新しい技術への対応も早いはず。だが、その一方で日本語化が遅れていたり、先進的すぎて分かりにくいことも多かったりする。このあたりも自社の技術レベルと相談しながら決めて行きたい。

 まずは特集の初回ということで、クラウドとSaaSを簡単に説明した。次回もお楽しみに。

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