ずっとGoogleカレンダーを使ってきましたが、妻とはGoogleカレンダーの情報を共有できていませんでした。妻は、電話台の上にあるカレンダーに自分の予定を書き込み、それしか見ません。そのため、「予定は紙のカレンダーに書き込め」と言われるのです。オンライン派のわたしとしては、この転記作業が苦痛でしかたなかったのです――。
まだまだこれからの可能性が大きなiPadですが、ここまで使ってみてわたしにとって大きなメリットを感じさせるのが、カレンダーです。
ずっとGoogleカレンダーを使ってきましたが、わたしが使っているGoogleカレンダーの存在を知っているのは基本的にわたしだけです。個人的なスケジュールを付けているだけなら、自分だけが知っていればいいのですが、わたしの場合、もうひとり知っているべき人がいます。それがわたしの妻です。
実家には大きなカレンダーがあって、それを家族で共有していました。考えてみると、予定の共有をもっとも必要しているのは、なんといっても家族です。いきなり出かけていなくなったり、食事を用意したのに外で食べてこられると、困る人も出てきます。
しかし、Googleカレンダーの予定は、MacかiPhoneでわたしが確認すべきものでした。妻は、電話台の上にあるカレンダーに自分の予定を書き込み、それしか見ません。そのため、「予定は紙のカレンダーに書き込め」と言われるのです。
オンラインでスケジュールを管理したいわたしにとって、これは大変な苦痛です。わざわざGoogleカレンダーの予定を印刷して、それを紙のカレンダーに書き込まなければならないのです。しかも変更があればその都度! iPhoneで確認してもよかったのですが、予定が立て込んでいる時は、表示スペースの少ない週ビューでチェックするのはうっとうしいし……。いずれにせよ転記が必要なことは変わらず、この「転記する」という行為自体がどうしても面倒です。
ところがiPadになってから、妻にiPadのカレンダーを見せればいいというルールに変わりました。“大仕事”が1つ消えてなくなったような解放感があります。
ところで、わたしはiPadの標準カレンダーを使っているわけではありません。いろいろ試して、今のところもっとも使い勝手がいいのは「さいすけ」(iTunesが開きます)に行きつきました。PCではメインで使っているGoogleカレンダーを直接使ってもいいのですが、さいすけはGoogleカレンダーと同期して使う上で、もっともイメージ通りに動いてくれます。
さいすけを選んだ理由は、
細かい点をあげれば、ほかにもいろいろありますが上記の3点です。
今後さらに使い勝手のよいカレンダーアプリが登場するかもしれません。画面が小さくて先の予定が見通せないというだけで、がぜんやりにくくなる「予定の管理」。ですが、こうしたカレンダーアプリこそ、iPadのアドバンテージを生かす絶好のフィールドだと思っています。
心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』、『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』、『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。
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