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» 2010年08月03日 15時00分 UPDATE

エプソンのドキュメントスキャナ「ES-D200」はScanSnapのライバルに成り得るか (1/5)

ドキュメントスキャナ市場が元気だ。ScanSnapシリーズなどを発売するPFUの市場シェアは過去5年で5倍近くも伸びた。ここに攻勢をかけるのがフラットベッドスキャナメーカー。今回はエプソンのドキュメントスキャナをレビューする。

[山口真弘,Business Media 誠]

 ほんの一昔前までは、スキャナといえばガラス面に原稿をうつ伏せに置いて読み取る「フラットベッドスキャナ」が主流だった。しかし店頭での売れ筋はここ1〜2年あまりで、シートフィーダに原稿をセットして読み取る「ドキュメントスキャナ」に移行しつつある。コンシューマ向けスキャナの製品ラインアップにドキュメントスキャナのみをそろえるPFUが、BCN AWARDのスキャナ部門におけるシェアを過去5年で5倍近く伸ばしていることからも、スキャナ市場に占めるドキュメントスキャナの割合が爆発的に増加していることが伺える。

 そうなると黙ってはいられないのが、これまでフラットベッドスキャナを中心に展開してきたメーカーだ。例えば、エプソンが発表した「Offirio ES-D200(以下ES-D200)」である。今回は、このES-D200のデモ機をレビューしたい。

まずは外観をチェックする

 まずは外観をチェックしていこう。本体上部背面にある給紙トレイから原稿を挿入し、読み取り後は手前に排出するという基本的な構造は、ScanSnapなどほかのドキュメントスキャナと大きく変わるところはない。付属のキャリアシートを用いることで、最大A3サイズの読み取りにまで対応する点もほぼ同一だ。もちろんPCとはUSB接続である。


st_ep01.jpgst_ep02.jpg どことなく同社のかつてのインクジェットプリンタであるMJシリーズやPMシリーズにも似たものを感じさせる。右は側面から見たところ。基本的な構造はScanSnapなどほかのドキュメントスキャナと同じ

st_ep03.jpgst_ep04.jpg 給紙トレイなどを閉じた状態。かなり大柄だ。右は、同じく側面から見たところ。ScanSnap S1500と同様、天板部はフラットにならない

st_ep05.jpg ScanSnap S1500(手前)との比較。こうしてトレイなどを閉じた状態では「ES-D200」のボディの大きさが際立つが、トレイなどを展開した状態ではScanSnap S1500の292×475×286ミリ(幅×奥行き×高さ、公称値)に対して本製品は300×495×385ミリ(筆者実測)と、背こそ高いもののフットプリントはそれほど変わらない
st_ep06.jpg 背面から見たところ。ScanSnap S1500に比べて背は高い。これはトレイがやや上向きなのと、ベース部の背が高い両方の要因によるもの

 同クラス製品の「ScanSnap S1500」(PFU)と比較してまず目につくのは、ボディが大柄であることだ。とくに背の高さは小型のコピー機を想起させるほどで、かなりの存在感がある。

 もっとも、給紙トレイや下部前方の排紙トレイを引き出した状態でのフットプリントはScanSnap S1500とそれほど大きな違いはない。これは逆に言うと、ScanSnap S1500が、トレイを閉じると非常にコンパクトになることの裏返しであると言える。

 また、ScanSnapシリーズにないポイントとして、スキャナ本体に液晶ウィンドウがあり、現在の取り込み設定の情報が表示できることが挙げられる。ScanSnapシリーズで複数の設定を切り替えながら取り込みを行っていると、うっかり変更するのを忘れてしまうことがある。スキャナ本体側で取り込み設定を確認できるというのは、使い勝手がよい。

 本体にスイッチが多いことも特徴だ。ScanSnap S1500は本体に装備されているボタンはスキャンボタン1個のみで、トレイ開閉と連動して電源がオンオフされるため独立した電源ボタンは用意していないが、本製品は電源ボタンはもちろんのこと、操作パネルには項目選択ボタンや実行ボタン、キャンセルボタンといった「スキャナビパネル」を装備している。


st_ep07.jpgst_ep08.jpg スキャン設定を表示する液晶ウィンドウのほか、簡易な操作ボタンを装備(左)。背面に独立した電源ボタンを装備するのも特徴(右)

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