20〜30代のビジネスパーソンで増えている? うつ病などで悩む人

うつ病など心の病気を抱えるビジネスパーソンはどのくらいいるのだろうか。過去3年間にメンタルヘルス不調者が「増加している」と答えた企業は44.4%、「横ばい」が33.7%、「減少している」が9.5%。労務行政研究所調べ。

» 2010年09月01日 12時58分 公開
[Business Media 誠]

 うつ病など心の病気を抱えるビジネスパーソンはどのくらいいるのだろうか。過去3年間にメンタルヘルス不調者が「増加している」と答えた企業は44.4%、「横ばい」が33.7%、「減少している」が9.5%であることが、労務行政研究所の調査で分かった。

 前回調査(2008年)では「増加している」が55.2%、「横ばい」が24.6%、「減少している」が2.8%。回答企業は異なるものの、今回は「増加」が10ポイントほど減少する一方で、「横ばい」と「減少」が増加した。「依然として『増加』が最も多いものの、過去の調査に比べるとその割合は減少傾向がうかがえた」(労務行政研究所)。また「増加している」と答えた企業に、増加が目立つ年代を聞いたところ「30代」(48.2%)と「20代」(47.3%)と答えた企業が目立った。

(出典:労務行政研究所)

1カ月以上欠勤・休職している社員

 心の病で、1カ月以上欠勤・休暇している社員がいますか? この質問に対し「いる」と答えた企業は63.5%と6割を超え、「いない」の34.9%を大きく上回った。また欠勤・休暇者が「いる」と答えた企業に、具体的な人数を聞いたところ「1人」(33.3%)と答えた企業が最も多かった。以下「2人」(17.7%)、「3人」(10.2%)と続き、1〜3人の間が6割を超えた。

 従業員の規模別に見てみると、1000人以上では平均が10.0人、300人〜999人が同2.2人、300人未満が同1.3人だった。

(出典:労務行政研究所)

 インターネットによる調査で、上場企業3589社と、上場企業に匹敵する非上場企業328社が回答した。調査期間は4月6日から5月17日まで。

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