Apple、iPadから印刷できる「AirPrint」を発表――HPのプリンタに対応

Appleが次期OS「iOS 4.2」に搭載する無線プリント機能「AirPrint」を発表した。まずはHPのクラウド印刷サービス「ePrint」対応プリンタでの印刷が可能になる。iOS 4.2のリリースは11月の予定だ。

» 2010年09月16日 07時48分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Appleは9月15日(現地時間)、次期モバイルOS「iOS 4.2」に搭載する無線印刷機能「AirPrint」のβ版をリリースしたと発表した。iPad、iPhone、iPod touchから無線対応プリンタにアクセスし、プリントできるようになる。この機能を搭載するiOS 4.2も同日β版が開発者向けに公開された。正式版は11月リリースの予定だ。

 AirPrintは、Wi-Fi経由でネットワーク上のプリンタを自動的に見つけ出し、ファイルをプリントアウトするiOSの機能。ドライバやソフトウェアのインストールは必要ない。低価格のインクジェットプリンタから企業向けのレーザープリンタまで、幅広いレベルのプリンタに対応するという。また、MacあるいはPCが共有しているプリンタからも出力が可能だ。

 まずは、米Hewlett-Packard(HP)のクラウドベースの印刷サービス「ePrint」対応プリンタで利用可能になる。

 HPのePrintは、プリンタに固有のメールアドレスを持たせ、端末からこのアドレスを指定することで印刷できるようにするサービス。コンシューマー向けシリーズの「HP Photosmart」や、企業向けの「Officejet」「Officejet Pro」「LaserJet Pro」などでこのサービスを利用できる。

 HPのイメージング&印刷部門のビオメッシュ・ジョシ氏はAppleの発表文で「Appleと協力し、ホリデーシーズンに間に合うタイミングでAirPrintを提供できることを嬉しく思う」と語った。

 HPは2008年に、iPhoneとiPod touchに保存した写真をHP製プリンタに無線経由で印刷できるiPhoneアプリ「HP iPrint Photo」を公開している。

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