厚さ44ミリ、エプソンが“世界最薄”プロジェクタ――通勤カバンにしまえる仕事耕具

エプソンは厚さ44ミリのモバイルプロジェクタなどを発売する。ノートPCと一緒にカバンにしまえる厚さは「3LCDプロジェクタでは世界で最薄だ」という。

» 2010年09月16日 21時23分 公開
[鷹木創,Business Media 誠]
厚さ44ミリ、重さ1.7キロのモバイルモデル「EB-1775W」

 エプソンは、「オフィリオプロジェクター」の新商品として、モバイルモデル4機種、スタンダードモデル3機種、常設モデル3機種の合計10機種を10月中旬から順次発売する。オープンプライスだが実勢価格は4万円台後半〜。

世界最薄44ミリ、ノートPCとカバンにしまえるプロジェクタ

 厚さ44ミリ、重さ1.7キロのモバイルモデルは、3000ルーメンの「EB-1775W」「EB-1770W」と、2600ルーメンの「EB-1760W」「EB-1750」の4機種。ノートPCや資料と一緒にバッグに入れて持ち運びできるスリムサイズが特徴だ。エプソンによれば「3LCD方式では世界最薄だ」という。実勢価格はEB-1775Wが17万円台後半、EB-1770Wが15万円台後半、EB-1760Wが12万円台後半、EB-1750が9万円台後半。

 EB-1775W、EB-1770W、EB-1760Wの3機種は最大でWXGA(1280×800ピクセル)、EB-1750は同じくXGA(1024×768ピクセル)の解像度まで投影できる。いずれも短焦点レンズを搭載し、焦点距離76センチで30型の画面を投影可能。前面排気で熱風が座席方向に吹くのを防ぐことができるため、デッドスペースが削減できるという。本体サイズは292×210×44ミリ(幅×奥行き×高さ)で、重さは約1.7キロ。

 EB-1770W、EB-1760W、EB-1750は、映像の歪みを自動的に検知する「タテ自動台形歪み補正機能」に加えて、斜めからの映像も補正できる「ヨコ台形歪み補正機能」も搭載。EB-1775Wは、映像を自動的に四角く調整し、フォーカスも自動で調整する「自動タテ・ヨコ補正」に加えてスクリーンの枠を画面に合わせる「かんたんセットアップ」も搭載。約2秒間静止すると自動的に画面のセットアップが完了する仕組みだ。

 入出力端子にはHDMIを搭載し、ハイビジョン映像も投影可能。USB接続にも対応したほか、ミニD-Sub(15pin)、RCAなどの端子を用意した。音声はステレオミニジャックで入出力可能。1ワットのスピーカーも備えている。

お手頃スタンダードモデルは輝度を向上

スタンダードモデル「EB-W10」
常設モデル「EB-G5950」

 スタンダードモデルは「EB-W10」「EB-X10」「EB-S10」の3機種。実勢価格がEB-W10が8万円台後半、EB-X10が7万円台後半、EB-S10が4万円台後半とコストパフォーマンスを重視したモデルだ。

 明るさは従来機種(EB-W8、EB-X8、EB-S8)の2500ルーメンから2600ルーメンに向上。USB接続して投影できる「USBディスプレイ」や「タテ自動台形歪み補正機能」、使用後のクールダウンが不要の「ダイレクトシャットダウン」などに対応した。大きさは295×228×77ミリ、重さは約2.3キロ。

 解像度はEB-W10がWXGA、EB-X10がXGA、EB-S10がSVGA(800×600ピクセル)にリアル対応。EB-W10とEB-X10はHDMI端子を搭載し、ハイビジョン映像も高画質で再生できる。このほかUSB、ミニD-Sub(15pin)、RCA、S端子などを備えている。音声はステレオミニジャックで入出力可能。1ワットのスピーカーも備えている。

 常設モデルは「EB-G5950」「EB-G5650W」「EB-G5600」の3機種で、明るさはEB-G5950が5200ルーメン、EB-G5650WとEB-G5600が4500ルーメン。価格はEB-G5950が53万円前後、EB-G5650Wが53万円前後、EB-G5600が41万円前後となっている。

 このほかエプソンでは、VGA端子やUSB端子を通じてプロジェクタなどに接続できる書画カメラも「ELPDC11」発売。500万画素カメラを採用し、書類などの平面物だけでなく、立体物などの色調や質感も鮮明に投影できるという。最大A3サイズまで撮像が可能で、2倍までロスレス10倍デジタルズーム、アーム可動による3倍相当のズームができる。こちらの実勢価格は6万円台後半の見込み。

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