ええー、ビジネスプリンタなんて分からないよー!新入社員が挑戦! ビジネスプリンタ/複合機の選び方

都内でメディア運営を手掛けるアイティメディア……もとい、イットメディアで働く新入社員3人が、突然「ビジネスで活用できるレーザープリンタ選び」を命じられました。もちろんビジネスプリンタなんて選んだことのない3人は、どんな視点でプリンタを選ぶのでしょうか。数回にわたり実況します。

» 2010年10月20日 17時30分 公開
[藤村能光,Business Media 誠]

 「みんなが所属する組織、部署にレーザープリンタを導入します。わが社の業務効率を向上し、ビジネスに貢献するプリンタを選んでみてください。予算は20万円までとします」

 2010年に都内でメディア運営を手掛けるアイティメディア……もとい、イットメディアに入社したダイチ、クミ、リエ――。配属が決まったばかりの3人に、総務部からこのような指令が下りました。

 ダイチは社内ベンチャー育成制度で抜擢され、スピンアウトした事業企業の代表取締役。チームプレーを信条とするクミは視野の広さが見込まれ、イベント運営部に配属。独自の企画立案と行動力が認められたリエは、コンテンツを制作する編集部に籍を置いています。

 突如舞い込んできたこの案件。ようやく配属が決まり、得意分野に磨きを掛けるべく日々の業務に奮闘していた3人はビジネスプリンタに対して、「普段使っているけどどんな種類があるの? 選ぶ基準なんて分からないよ」というレベル。試しにインターネットで「レーザープリンタ」を調べると、複数メーカーが販売しているプリンタの種類や豊富な機能に圧倒され、何を選べばいいか分からず、途方に暮れる始末。

 とはいえこれは業務の一環。まずは基礎を知ろうといわんばかりに、総務部イーノさんにレーザープリンタ選びのコツを突撃取材。イーノさんの話をまとめると、以下の項目を判断材料にしているとか。

  • 価格(初期費用、トナー代や用紙代、電力代などのランニングコスト、TEC値、サポート費用)
  • 大きさ
  • 静音性
  • 印刷速度
  • カラー/モノクロ
  • 消費電力
  • 操作性
  • 自動両面印刷機能の有無
  • トナーセーブモード

 「選び方、使い方によって業務効率が上がったり、会社全体のコスト削減に寄与したりするなど、実はビジネスとプリンタは密接に関係しているんだ」。イーノさんの言葉に感化された3人は、これらの項目から、自分たちの組織や部署でどんなプリンタが必要かを考えることにしました。

こんな3人がビジネスプリンタを選びます

 では、3人は今どのようなレーザープリンタを選ぶべきなのか。まずは彼らの状況を軽く紹介しましょう。

ダイチ「設置スペースと印刷コストを考えたい」

image 「学生時代に使ってたプリンタを調べ直してみよう」とダイチ

 学生時代にコンテンツビジネスで起業したダイチ。その手腕を社内のベンチャー育成制度で披露し、新規事業のフラッシュマーケティングを手掛けることに。

 これまではビジネスプランからサービスデザインまでを1人でこなし、従業員は10人に。規模の拡大とマネジメントという初めての経験の中で、少人数で利益を拡大していくには「ワンマン経営ではだめ」ということに気付き、目下チームプレーに徹しています。

 事務所も設立し、今後も人員が増える予定ですが、事務所には大きなプリンタをスペースがありません。また、印刷に掛かるコストもなるべく減らしたいと考えています。

クミ「時間を有効活用できるプリンタを」

image 「いつでも奮闘中! どんな仕事もやったります。えへ」と元気ハツラツなクミ

 自社イベント、スポンサードイベントなどを手掛ける部署に配属されたクミ。8人チームの中ではムードメーカーの役割。主に数十人から1000人規模のイベント企画を手掛けています。

 クミの業務の一環として、フライヤーや案内状、他部署と連係して進めるイベント会議資料の印刷があります。会社の複合機は他部署と共用のため、「あと10分で15人分の資料を印刷しないといけない」という段階で、プリンタ前の他部署の長蛇の列にやきもきすることもしばしば。

 「必要な時にプリンタですぐに印刷できる環境があれば、チームの仕事も時間内に終わるのに」――クミは、イベントチームの業務を円滑に回すという視点でプリンタを選ぶようです。

リエ「全体の業務効率向上に」

image 「プリンタも個性重視!」と力を込めるリエ

 「興味があるものには猪突猛進」が信条のリエ。その気概が買われ、コンテンツ作成とメディア運営をする編集部に配属。3人のチームで、印刷にかかわる仕事は記事チェックや企画資料の配布を担当しています。編集部での印刷/コピー枚数はそれほど多くありません。

 興味のないことはほかの人に任せてしまい、仕事にムラがあると自覚しているリエ。「プリンタを突き詰めてやる」と話す彼女は、編集部全体の業務効率アップに注力しているようです。


 3人は、量販店に行って担当者に直接話を聞いたり、同じ部署の人の意見を参考にしたりと、三者三様なやりかたで、自分たちの仕事に最適なビジネスプリンタを選びます。

 選定のポイントは印刷速度なのか、コストなのか。また印刷において見落としがちな注意点はどこにあるのか――。特集「新入社員が挑戦! ビジネスプリンタ/複合機の選び方」では、プリンタのことをまったく知らない新入社員といっしょに、仕事で成果を上げるためのプリンタ選びのいろはを伝えていきます。

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