コクヨは「アイデア創発システム」を開発した。NECとの共同研究によるもの。ブレインストーミングと比較して、独創的なアイデアは5.2倍にもなったという。
コクヨは、発想法「ブレインライティング」(注)をベースにした「アイデア創発システム」を開発した。NECとの共同研究によるもの。コクヨのワークスタイルプロセス「クリエイティブプロセス」の研究ノウハウと、NECのWebサービス技術や音声認識技術を組み合わせて、会社組織で活用できるアイデア創出の支援システムだという。
コクヨのクリエイティブプロセスでは、(1)個人のアイデアを蓄積、(2)組織内でアイデアを共有、(3)組織内でアイデアをさらに創出、(4)創出されたアイデアの整理・選抜――の4つを基本プロセスとしている。このプロセスを複数のユーザーがWeb上で同時に作業するため、アイデア創発システムではNECのクラウドサービスを利用した。
Webアプリケーションのため、企業間で利用したり、テレビ会議システムと併用したりできるほか、アイデアの登録や保存機能を備えており、一元的なアイデア管理も可能だ。このほか、タッチパネルディスプレイでも操作しやすい付せん型ユーザーインタフェース、音声認識によるアイデア入力機能、利用者グループ管理機能などを実装している。
コクヨとNECの両社で調査したところ、このアイデア創発システムを利用すると、一般的な発想法である「ブレインストーミング」(注)と比較して、アイデアを生み出す量が2.15倍に、アイデアの要素は1.3倍に、類似性のない独創的なアイデアは5.2倍にもなったという。
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