インタビュー
» 2010年12月07日 18時00分 UPDATE

手帳アプリ2011:iPadを仕事の母艦に――野口悠紀雄が語るiPad版「超」整理手帳の可能性 (1/2)

独自のじゃばら式スケジュールシートが特徴の「超」整理手帳――。そのiPad版である「『超』整理手帳for the iPad」が登場した。開発者の早稲田大学大学院教授・野口悠紀雄氏に制作意図や紙の手帳との使い分けを聞いた。

[舘神龍彦,Business Media 誠]

 独自のじゃばら式スケジュールシートが特徴の「超」整理手帳――。そのiPad版である「『超』整理手帳for the iPad」(以下iPad版)が登場した。今回は製品としての特徴を概観しつつ、開発者の早稲田大学大学院教授・野口悠紀雄氏を取材し、iPad版の制作意図を聞いた。

image 早稲田大学大学院ファイナンス研究科で教授を務める野口悠紀雄氏。「『超』整理手帳」も考案している

「超」整理手帳のデザインとインタフェースの踏襲

 iPad版を見て最初に感じるのは、紙の手帳のデザインと使い勝手を忠実に踏襲していることだ。

 まずデザインである。「超」整理手帳にあるクリーム地の記入ページをiPad版のデザインでも忠実に再現している。特に2週間表示にすると、紙とiPad版の実面積はほぼ同じくらいになる。

「2週間」スケジュール「8週間」スケジュール「18週間」スケジュール スケジュールを「2週間」「8週間」「18週間」で表示した画面のイメージ。2週間の面積は紙版の「超」整理手帳とほぼ同じ(左)。「2 weeks」「8 weeks」「18 weeks」のボタンをタップすると切り替わる(中央、右)。表示は小さくなるが、スケジュールの多寡は分かる。(編注:本記事におけるiPad版は、公開前のβ版を検証しています。2010年12月9日 20:00)

 次にインタフェースだ。「超」整理手帳は、普通の綴じ手帳のように“めくる”のではなく、じゃばら式のスケジュールシートを広げる点が特徴的だった。iPad版では画面上部の「2 weeks」「8 weeks」「18 weeks」のボタンから表示範囲を切り替えられるようにしており、アニメーションと音でじゃばらを広げるプロセスを再現している。表示範囲を広げたときも「今日」のボタンをタップすれば、その日の記入欄にジャンプできる。

 紙の自由度も再現している。「超」整理手帳のじゃばら式シートは、週の1番上のスペースに自由記入欄があるが、iPad版でもこれを継承している。これはデジタルなスケジューラーではなかなか珍しい。多くのiPhoneアプリと同様に、Googleカレンダーと同期することも可能だ。

「ウィークリーメモ」 「ウィークリーメモ」には目標が記入できるようになっている

「紙の手帳の弱点を克服」したスケジュール表示

 デジタルならではの機能ももちろん用意している。まず、紙版では専用冊子だったToDoリストを、スケジュール記入欄の横に配置している。スケジュールにはそれぞれタグを割り当てることができ、タグから予定を検索することが可能だ。

スケジュール入力画面(1)スケジュール入力画面(2) スケジュール入力画面。iPhone/iPadのカレンダー入力画面とよく似ており(左)、時間指定やタグ付けなどもできる(右)

 「iPad版の開発で最も重視したのはこの点でした。週の表示や切り替え、8週間表示のスクロールなどに気を配ったのです。例えば、2週間表示と8週間表示は相似形であり、『超』超整理手帳を使っている人はおそらく、時間をこの(表示切り替え)のようにとらえているのです」――。「超」整理手帳の発案者である野口教授にとって、紙の手帳と同じインタフェースをiPad版でも再現することが最重要課題だった。

 「8週表示時にスケジュール欄が2段になっています。これは2週の相似形といえますが、ちょっと頭の切り替えが必要です」(野口教授)。「超」整理手帳の基本はじゃばら式シートのスタイル。縦に日付が並び、横方向に週が並んだ形である。デジタル端末を用いた場合もそれが広がっていくのが望ましい。このインタフェースを基本にiPadの画面上でスケジュールをどう見せるかを考え、現在のスタイルにたどり着いた。

 デジタルだからこそ克服できた点もある。「紙版だとスケジュールが見えるのは最大8週間でした。残りのシートが短くなったりシートの裏に切り替わったりすると、どうしても先の週が見えなくなります。ですが、デジタルならいつでも8週間分の予定を閲覧できます。これは紙にはできなかったことです」。iPad版は、常に8週間先のスケジュールを確認できるという、「超」整理手帳の理想を初めて実現したものかもしれない。

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