整理整頓に必要なのは「買わない勇気」3分LifeHacking

「モノを買いたい」という欲望はどのようにすればコントロールできるのでしょうか? モノを買い込み、溜め込んでしまうという習慣はどうすれば打破できるのでしょうか? シンプルながら効果的なTipsを5つ紹介します。

» 2010年12月13日 12時00分 公開
[Jason Fitzpatrick(訳:まいるす・ゑびす),ライフハッカー[日本版]]
ライフハッカー[日本版]
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 大掃除をすると机の引き出しや押し入れ、そのほかの収納からうじゃうじゃと出てくる「持っていたこと」すら忘れているアイテム達。モノを整理するというスキルも大切ですが、「その前にモノを買わないようにする」というスキルも実はとても大切なのです。今回はシカゴにあるOrganizing with Youの創始者であるPooja Gugnaniさんのお話を紹介します。

 整理整頓の秘訣は、筋力を駆使して掃除をすることではなく実は頭を使うことです。いままでのキャリアの中で直面してきたチャレンジの多くは、クライアントがモノを増やしてしまうことをいかに食いとどめるかでした。整理整頓は時間をかければ出来ますが、モノを買わないメンタリティを作って行くにはそれなりに努力が必要です。しかし、整理整頓のシステムを整備するよりもモノを買いたいという欲をコントロールして行く方が、実は理にかなったやり方なのです。

 言うまでもなくわれわれの社会は消費社会であり、それが経済の背骨にあたる役割を果たしていることは、誰の目にも明らかであると思いますが、「モノを買いたい」という欲望はどのようにすればコントロールできるのでしょうか? モノを買い込み、溜め込んでしまう、という習慣をどのようにすれば打破できるのでしょうか? シンプルながら効果的なTipsを5つご紹介します。

「わたしはもう十分モノを持っている」と口に出して言ってみる

 あれが欲しい、これが欲しい、まだ足りないという代わりに、「わたしはもう十分モノを持っている」と口に出して言ってみてください。口に繰り返し出すことによって本当にそう信じ始めることもよくあることですよ。

収納スペースを増やすのではなく、空いたスペースを増やす

 モノを収納する為のストレージを確保するのではなく、モノ自体をなくしてスペースを作る方法を考えてみてください。引っ越しの日にあった広く見えた部屋がどうしてこんなに狭くなってしまったのかを、いま一度考えてみてください!モノが上手に収納されているよりもモノがない方が部屋は断然キレイなのです。

何が不要なのかを知る

 これはつまり「何をキープして何を処分するのか」の線引きのお話です。モノを整理する時に「あ、これはいつかまた使うかもしれない」または「こんなの持ってたっけ?」という「赤色警告」とわたしが呼んでいるフレーズをモノに対して発してしまう場合、家にあるモノの一体何が本当に必要なのかを再度検討してみる時期かもしれません。

存在自体を忘れていたモノ=不要なモノ!

 家やオフィスで持っていたこと自体を忘れていたモノが発見された場合、それはつまり探してまで使おうと思わなかったモノなので、それは50%以上の確率で要らないものであると考えてください。これらのモノを思い切って処分してしまうことも時には必要です。

思い出とモノの切り離し+寄付

 モノを減らしていくプロセスでもっとも苦労するのが長年所有し愛着が湧いているモノや思い出の品の数々。自分のお気に入りだったもの、例えばぬいぐるみなどと別離するための最善の方法は次の家、所有者を見つけてあげることです。家族の誰かや近所の子供にあげる、という方法であれば捨ててしまうよりも気持ちの整理も付きやすいものです。自分のお気に入りのモノが次の所有者に笑顔をもたらす光景を1度でも目にすれば、次からモノを誰かにゆずる、という行為自体やりやすいものになるはずです。


 周りの環境を見直す際に使えるTipsは、上記以外にもたくさんありますが、とりあえず5つご紹介してみました。次回、何かを買おうかどうか考える時、それが大きなモノであれ、小さなモノであれ、財布を取り出す前にそれが本当に必要なのかどうかいま1度検討してみる、という習慣を付けておくとあまりモノを買い込まずに済むかもしれません。

 買う勇気よりも買わない勇気を持つ、というのが整理整頓への第一歩なのです!

 プロフェッショナルオーガナイザーという職業があること自体、初耳でしたが、それだけ世の中には整理出来なくて困っている人たちがたくさんいらっしゃる、ということなのかも知れませんね。

 さっそくこの週末辺り、奥の部屋の押し入れに入っているモノたちを新しい世界へ解放してあげる、というのはどうでしょうか?

 いずれにしても存在自体を忘れていたモノ=不要なモノ!というのは耳の痛い話ですね……。

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